劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と言葉の重み
※少々ネタバレも含みます。
ボタンひとつ。
簡単に、
自分の思っていることを、
特定の人に、不特定多数の人に伝えられる今だからこそ、
言葉の重みをいつのまにか軽視してしまっている現代において、言葉に気をつけようと思った。
2022/11/25
金曜ロードショーで初公開の
劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
ちょうど1年前、画面にしがみつくようにアニメ全話を見た、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
こんなにも心を動かされたアニメはそうそうない。
感動するストーリーもさながら、手紙が想いを伝える主な時代において、依頼人の想いを代わりに文字に起こすドールという職業を描くところから、
「スマホで簡単に言語化して送信」
そんな今がなんだか悲しく思ってしまった。
言葉には、表と裏がある。
目に見えるものだけじゃない。
でも、本当に大切なことは、伝えなければ。
伝えられるうちに、伝えなければ。
いつもいつも、いつのまにか、忘れてしまう。
明日、自分の周りにいる人が昨日と同じようにそこにいるとは限らない。
自分は、それでも後悔なく生きているだろうか?
伝えられることを、伝えたいことを、ちゃんと伝えられているだろうか?
心の機微。
他人の心情がわからないヴァイオレットが、自動手記人形として多くの代筆を通じていろんな心に触れる。
愛する人を思う心。
家族を思う心。
色々な心に触れて成長するヴァイオレット。
ヴァイオレットに「あいしてる」を教えた、ギルベルト少佐。
先の戦争で亡くなったと思われていたが、一命を取り留めていた。
劇場版はそんな少佐に会うまでの物語。
詳細はぜひ自分の目で観てほしい。
(アニメを観てからをオススメします!)