諦めないやつが最強だ
2022/12/02
また一つ。歴史に残る瞬間を目撃してしまったような気がする。
早朝3:45分。目覚ましの音で目を覚ます。
興奮から目覚めはよかった。
スマホの電源をつけてAbemaのアプリを立ち上げ、スペイン対日本というバナーをタップ。
途端に聞こえる歓声で完全に覚醒した。
スマホ越しでも、遠いカタールの地で代表チームを応援をするサポーターの大歓声を聞くと胸が熱くなる。まるで自分もピッチの近くにいるかのような錯覚に陥る。
スペイン対日本
1位か、敗退か。
裏で実施されているドイツ対コスタリカ戦の結果によっては引き分けでも決勝トーナメント進出が期待できるが、そんなことは頭にはなかった。不思議ともっと自分の中では単純に捉えていた。
キックオフの笛が鳴る。
圧倒的に格上。五輪大会でもU24のチームがスペインと対戦するも、最後の最後に得点を許して敗退。A代表で勝つなど夢のまた夢と言えるような格上。
しかし、1試合前のドイツ対日本の勝利を見てしまった以上期待しないことはできなかった。
正規のジャイアントキリングを。リアタイでこの目に。そんな思いしかなかったように思う。
前半数分だった。
クロスからヘディングシュートで得点を許し、前半は得点を返せない。
ボールのポゼッションもスペインが圧倒的で自陣深くからサイドを大きく変えて作っていく時間がほとんどだった。
相手の相手の隙の無いパス回しがどうしようもない格上に見えてしまった。
失意の前半終了。このままだと負ける。誰もがそう思ったはず。
後半。すぐに試合は動いた。
堂安律。なんだあのエグいミドルは。よくあそこからゴールを見て振り切ったと思う。
そのすぐ後。
三笘薫。なんだあのゴールラインギリであげたマイナスのふわっとしたボール。田中碧が押し込んでゴール。
VARがなかったらゴールなんて認められてなかったように思う。「今大会だから」認められたゴールだと思う。
三笘選手と田中選手は幼馴染だそう。なんだこのドラマは。
そのまま長い長い後半を守り切って勝利と共にGS1位通過を確定させた。
アディショナルタイム7分。こんなに長いと思ったことはなかったほどだった…
諦めない。
誰もが今日の試合から感じたことなのではないだろうか。
圧倒的に格上。でも、負ける確率は100%じゃない。だからこそあと少しでラインを割りそうなボールでも喰らいつく。
積極的にプレスをかける。果敢に前を向いて得点を見据える。
こんなにもわかりやすい構図と逆転劇。
日本人として胸が熱くなった。頑張れ日本。ここで満足せずにさらに高みへ行ってほしい。