『すずめの戸締まり』が語るもの
※作品に関する壮大なネタバレおよび私見を含みます。苦手な方は引き返してください。
すずめの戸締まりの感想vol.1です。
(追記:以下にもすずめの戸締まり関連の記事まとめ載せておきます!ぜひ!)
お祭り!!!!
新海誠作品が好きな僕にとって今日、2022年11月11日はお祭りのような日です。
『君の名は。』の衝撃から6年。
当時中学2年生の僕は流行りに乗らない逆張り野郎でしたが、映画館で観た景色は本当に夢のようで、鮮烈に記憶しています。
それから約3年に一度。新しい作品が公開されるのを心待ちに過ごしています。
そして今日!半年くらい前から待望の『すずめの戸締まり』の公開ということで朝イチで映画館に駆け込んできました!!!
その感想と備忘録をここに投げておきます。
鑑賞後のモヤモヤ
『君の名は。』『天気の子』に続いて、毎度毎度思わされます。
必ず一回じゃ拾いきれない伏線等があるので、すっきりと終わる内容で鑑賞後の爽快感も感じつつも、全てを理解できてないモヤっとした感じが残っています。
「新海誠、何考えてんねん!」って感じで、しばらくは考察のネタには困らないレベルですね(笑)
とりあえず今回は、まだ解決していない問いをここにぶん投げて、またnote書きつつ考えたことを新しい記事にするなり追記する形にしようかなあ。。。
湧き上がる問いの備忘録
(こちら議論の主題にはならないので、読み飛ばしてもらって大丈夫です)
とりあえず作品について考えるにあたって、
『すずめの戸締まり』単体で考える
新海誠作品のひとつとして考える
この2つだと議論のレイヤーが揃わずごっちゃごちゃになりそうなので、今回は1の視点から挙げていこうと思います。おそらく作品単体の理解が進まないと、新海誠作品という大きな流れの中でこの作品を捉えることは難しそう、というのが直感。
登場人物と設定(世界観)で区切って備忘録的な感じで出していきましょう。
▶︎すずめ関連
・なぜ幼少期に常世に迷い込んだ?
・なぜ震災で生き延びることができた?
・黒塗りの日記には何が?
▶︎草太関連
・草太の祖父は何者?ダイジンと話してたのはなぜ?
・呪文の意味は?
・全然起きない設定の意味は?
・草太の精神世界の描写(浜辺?と扉?)の意味は?
▶︎椅子関連💺
・なぜ・いつ足が3つに?(1回紛失→見つけたら3本になってた?)
▶︎ダイジン関連🐱
・なぜ草太を要石にした?
・すずめを好きなのはなぜ?
・サダイジン急に出てきたけど何?
▶︎常世関連🌃
・「常世=全ての時間が混ざる場所」←8割くらいしか腑におちず?
・この物語は常世を介した円環の物語?
・常世は震災地?それとも常世にすずめが作り上げただけ?
もっとちゃんと、「いってきます」と言って鍵を閉めたくなった。
流石に↑の問いを一個一個考えることができるほど時間はないので、次回に回して大枠を捉えることにします…汗
来場者は全員(?)もらえる「新海誠本」なるものに作品の企画書の一部が載せられていることもあって、基本はそれをベースに考えていけたらと思います。
この映画の主題は「生きる」「いってきます」の2つに集約されるように感じました。
劇中何度も登場する、鍵を掛けるシーン。
「いってきます」「いってらっしゃい」の声。
すずめは、作品中で日常を生きる女子高生から、下手したら死と隣り合わせの「戸締まり」の旅をして再び日常に帰ってくる。
戸締まりの旅路、「死ぬのが怖くないのか」という草太の声も「怖くない」と一蹴。すずめには戸締まりの意味がわかっていたのかもしれません。
「鍵を閉める」「いってきます」と伝えるという、当たり前すぎて深く考えることもない日常的な行為は、時として決別や意思決定といった重要な意味合いを含むことを我々は忘れているのではないでしょうか。
あなたは明日が鍵を掛けることができる最後の日だとしたら、後悔はしないだろうか。『すずめの戸締まり』の世界のように、日常の裏にはべったりと災厄の可能性が張り付いている。自分に、大切な人に、それが訪れるのは明日かもしれないです
だとしたら、もっと自分を、周りの大切な人を、もっともっと大事にしなきゃ。
死は非日常ではない。
もっとちゃんと、「いってきます」と言って鍵を閉めたくなった。
おまけ
ちゃんと映画を見終わった後にマックに立ち寄る。
お目当ては、そう。ハッピーセットで絵本の『すずめといす』をゲット。
え、ハッピーセット頼むのっていつぶり?多分最後に頼んでからもう10年は経ってるぞ….。
時の流れが早すぎて驚きを隠せない。こうやっていつの間にか20代も過ぎ去っていくんだろうなあ🥲