エッセイ|疲れても休み方を知らない私たちへ
気づいた時には身体も心も疲れ切っている
「ゆっくり休んで」と言われても
その休み方を私たちは知らない
学校でも習わない
みんな一緒に。
みんなが同じように同じことができるように。
できないことは一生懸命努力する。
短所は克服する。苦手なことも挑戦する。
私の子どもの時代に「個性を活かす」なんて言葉
あっただろうか
社会人になり妻になり母になり
何もしなくていい時期なんてあっただろうか
何もしないことが難しい
なのに、身体が心が思い通りに行かなくて
何もできないことを受け入れられない
罪悪感で押しつぶされそうになる
「ありのままのあなたでいて」
「あなたらしくいてくれたら」と言われても
私たちはもうありのままの自分を忘れている
誰かのせいにできたら楽なのに
不安な気持ちをぶつけても
もっと大きな不安になって返ってくる
そんなことだけは知っている
吐き出せなくなっていく
自分を忘れた私たちにできること
時間を感じること
自分の選択で生きていることを感じること
その先にあるものは誰にもわからない
生きづらい何かを手放して
自分らしさを取り戻していく
My little joy |Sako
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