スマホ・ラマダンをしてみる
引き続き山極寿一先生の著書からです。
ラマダンはイスラムの世界での断食月。つまり太陽が出ている間は何も食べないわけですが、"断スマホ"を一定期間実施してみては?ということです。一度やってみてもいいかもしれません。
なお先日ようやく同書を読了しました。
印象的だったのは、熱帯雨林に残って言葉を使わず雰囲気や温もりによりつながりをつくり維持していくゴリラに対し、熱帯雨林からサバンナに出て言葉を覚えてしまい、温かみや目に見えない雰囲気を分からなくなってしまった人間の対比です。そこにスマホをはじめ情報通信機器が登場して言葉をさらに文字に矮小化した結果、人間が退化してきているとも指摘。行く果ては、人間は考えることをやめてしまう、とまで言っています。
私としてはとても共感できる内容でしたし、何より心に余裕がなくなってしまった方で、特に人と関わりたくないと思ってしまっている方にとっては、本来の人との関わり方、つながり方が見直され、少し考え方が変わるきっかけになるのではないかと思います。もちろん良い方向に。
良書であり、これは何度も読み返そうと思いました。
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