ぼくらが見たコロナー作品から見えるこころの輪郭―
「ぼくらが見たコロナ」作品募集について
「ぼくらが見たコロナ」作品募集がはじまりました。
この作品賞を、最初に目にするのはお子さんではなく保護者の方が
多いと思います。
なかには、なんでこんな時期にこんなことを…
と思われるかもしれません。
けれど「こんな時期」だからこそ
今この瞬間、このときに、こどもたちが何を思い・感じているのか
受け取りたい、と思いました。
もちろん
会話することも大切です。
でも会話だけじゃ拾えないこともある。し
無意識に伝えていないこともある。
「作品」が
保護者と、こどもの見えない距離を
つないでくれるように思うのです。
そのことを表現している絵本があるので
紹介させてください。
おごだでませんように という絵本
『おごだでませんように』※クリックしたら絵本ナビに飛びます
くすのきしげのり/作
石井聖岳/絵(小学館)
という絵本があります。
図書館には、必ずあるといっていいほどの、名作絵本です。
いつも相手を困らせてばかりで
親や先生に怒られてばかりの男の子ですが
彼には彼の、理由があります。
拳の暴力で自分は怒られたけれど
その前に相手が言葉の暴力ふるったからや。
とか
妹がおかあちゃんがいいって泣いてたからや。
とか。
(すみません、うろ覚えなので詳細はぜひ絵本で!)
理由があっても
どうせわかってもらえへん。と
言わないし、話さないんです。
でも、ある日七夕の行事で短冊に「願い」を書くことに。
男の子が書いた願いは
「おごだでませんように(おこられませんように)」
でした。
誰にも言えない。
言ってもわかってもらえない。
それでも、誰かに伝えたい。
短冊を見た先生は、親にも電話して
話し込みます。
もう、読んでいる途中から泣けてくる絵本なのですが
今の子供たちも、こんな思いを抱えているのではないかな
と思っています。
作品賞に応募すること自体が目的ではなく
作品賞を「きっかけ」として、
思っていることをかたちにする作業、提案してみませんか。
作品から見えるこころの輪郭
そういう行為を必要としない子ももちろんいますし
目を輝かせて取り組む子、
言われてやってみたら夢中になりだした子など
いろんな結果が生まれるでしょう。
詩歌、エッセイ(作文)、絵画、自由研究
書き出してみることで
きっと、こどもたちの抱えている心の輪郭が見えてくる
と思っています。
宿題ではないので
書きなさーい!とスパルタになる必要もありません。
書いてみて、親子で十分だな、と思えば
それで良いんです。
それでも
メールや郵送など、手間はかかってしまいますが
「届けよう」と思っていただければ。
私たちの元へ、お送りください。
心待ちにしています(^^)
「ぼくらが見たコロナ」作品大募集!
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