「書かない」読書感想文のすすめ 【小学校低学年編】
こんにちは。毎日暑いですね。
道を歩いていると、日中でも自転車にまたがり、颯爽と駆けてゆく小学生達をよく見るようになりました。
夏休みですね。
外で遊びたい、ゲームをしたい…そんなときのにっくき敵!
そう! 読書感想文!!
読書が苦手な子供にとって、読書感想文という宿題ほどつらいものはありません。
そんなとき、親がさりげなく(といっても、子供は見抜くと思いますが)、
手助けする方法をいくつか提案いたします。
・読み聞かせをする
小学校低学年の課題図書は『ボタンちゃん』『みずたまのたび』と、どちらも絵本です。
読み書きができるようになってはいますが、この時期はまだ読み聞かせを行っているという家庭もいらっしゃることと思います。
それと同じように、あるいは、久しぶりに
「宿題、お手伝いしよっか?」などと声をかけて、課題図書の読み聞かせをしましょう。
自分で読むときと、誰かに読んでもらう時では、感じ方が変わってきます。
そういった違いを楽しむことも、読書の楽しみに繋がっていきます。
・感想を聞く
読んだにしろ、読んでもらったにしろ、読み終えたら、感想を聞きましょう。
といっても「どうだった?」と聞くのではなく、
「アンナちゃん、またボタンちゃんのこと思いだすかなぁ?」
「ボタンちゃん、どうして楽しかったのかなぁ?」―ボタンちゃん
「また、クロネコちゃんに会えるかな?」
「おうちにも、みずたま、あるかな?」ーみずたまのたび
など、具体的な質問を問いかけてみて、子供の返事を待ちましょう。
質問の内容は、子供に合わせる必要はありません。
絵本に関することで、親自身が疑問に思ったことや、答えを聞いてみたい内容で充分です。
子供の返事を動画で保存したり、録音したり、メモをしたり、と覚えておきましょう。
インタビュー形式にすることで、子供が頭の中で考えていることを親子でシェアします。
親子で見やすいように、少し大きめの紙に書いてみるといいかもしれません。
この会話を通して「感想」や「意見」を引き出します。
・日記を書く
シェアして書きだしたら、日記を書きましょう。日記と言っても、朝何を食べ、どこへ遊びに行った、ということではなく、あくまで本を読んだ時の出来事のみにしぼります。
例:
「僕は今日、『みずたまのたび』を読みました。ひとつだったみずたまが、たくさんになって、空へのぼっていって、びっくりしました。おとうさんに聞いたら、じっけんしようを言って、いっしょにじっけんしました。でもたくさんのみずたまはみえませんでした。云々……」
例:
「私は、『ボタンちゃん』を読みました。ボタンちゃんを読んでいるとき、私もブラウスをきていました。私のボタンも、いつかころころと転がるのかな、転がったらどうしよう、と言ったら、おかあさんが「つけてあげるよ」と言ってくれたのでほっとしました。云々……」
など、日記のように、読んでいた時に起こった出来事を書くだけ。
親子で会話した内容を書くだけなので、文字を書くときにうんうん考える必要がないまま親子合作の読書感想文ができあがります。
評価は気にしなくていい!苦手でもいい!!
とはいえ、それでもやっぱり、難しいこともあるでしょう。
じっと座って読んでられない。書いてられない。
ひとりひとり、ちがう「得意技」を持っているんですから、その「得意」が読み書きではない子供も、そりゃあ、たくさんいます。
そういった子供達は、自由研究に夢中になったり、スポーツクラブで思う存分日焼けして
学校が休みの間、自分達の才能を思いきり伸ばしてほしいなと思います。
ただ、苦手でも、宿題ででちゃったら、書かなきゃいけない…
そんなときに、上記の方法をひとつ、親子で試してもらえたら、と思うのです。
読書感想文により、読書がきらいになった、という話をたまに耳にしますが、
できれば、苦痛を与えるものではなく、親子のコミュニケーションの新たなツールとして楽しんでもらえれば、本屋の主として、こんなに嬉しいことはありません。
…ついでに、買っていただければもっと嬉しいので 笑
まだお買い求めではないご家庭がありましたら、ぜひお買い求めください♪