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小説「砂岡」

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ある街の独立戦争
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#砂漠

(小説)砂岡 1-0「イルガ」

おお、蒼ざめしオフェリアよ、淡雪の美しくはかなく 花乙女みまかりつるよ、流れの水に運ばれ…

enonon
2年前

(小説)砂岡 3-5 「2015年」

 晴れてきたのはいいんだけどさ。うどんしか食べてないし、どっかで寝ないといけない。南風が…

enonon
2年前

(小説) 砂岡 3-4 「墜落」

 地図を買った売店で新聞を取る。ワシントンポスト。陣屈国の新聞だ。英語は通じる。それから…

enonon
2年前

(小説) 砂岡 3-3 「ディベート」

 カフェテリアに戻ってきて、わたしは打ちのめされてショッピングモールから一歩も出られずに…

enonon
2年前

(小説) 砂岡 3-2 「大使館」

 さて。検問もなく、流れでタクシーというか王室の黒い車に私は吸い込まれた。この状況は拉致…

enonon
2年前
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(小説)砂岡 3-0 「海」

3本のクレーンが一斉に90度回転する。 管制室でボールペンが鳴る 「作戦開始まで3 2 1」 薄暗…

enonon
2年前

(小説)砂岡 1-1「ハクジツ」

 涼しい〜。 窓から吹き込む北風が春木の頬を撫でる。  南東の高い空が、いつもは空と陸をきっちりと分ける地平線も、今日はすこし淀んでいる。砂の上に描かれたいくつもの直線は船舶たちがつくったものだ。船舶と言っても、よく水の上を行くあの船舶ではなく、水陸両用のホバークラフトだ。船舶の航路は日によって変わる。  今日は南風だから砂が良く飛ぶ、そのせいで視界が悪くなるために、船舶たちは沿岸に沿って航行する。今はそんなに砂が俟っているわけではないが、突然大きな砂嵐が発生することも

(小説)砂岡 2-2「マーブル」

   街を歩くのはとても好きだ。かといって、街が好きなわけではない。とくに、この街は。 …

enonon
2年前
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(小説)砂岡 2-3「もぐら」

※センシティブな表現が含まれます※  ママを待っている間、わたしはずっとスタバにいる。カ…

enonon
2年前

(小説)砂岡 2-4「古本屋」

「ちょっとママ、行かなくちゃいけないとこあるから。」 真剣な眼差しを向ける。 私はママに…

enonon
2年前
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(小説)砂岡 2-5「エリザベス」

 その後、何週間か時は過ぎ、今年3度目になる砂嵐が来た。 取り敢えず自宅へ戻り、ママから…

enonon
2年前