(小説)砂岡 3-6 「お城」
わたしはこの物語が 3-5 で終わると思っていた。実際、この物語の作者は2015年にわたしとミオちゃんが仲良くなって、革命なんかに愛想尽かして終わりっていう結末になってんだ。でも、わたしはもうちょっと、いや、もっと作者にこき使われることになるんだ。どうか哀れんでくれ、誰か。
ブランデンブルク門から西に500mほど行ったところに入雅港がある。そして今日、その沖合にどでかい城が建っている。昨日にはなかったはずだ。上空を複数のヘリがバタバタと飛び回っている。巻き上げられたイル