『ぼくの羊をさがして』を読んだ


2008年刊行と書いていたから、読んだのはおそらく10年前くらい。

「内容はふんわりしか覚えてないけど、ボーダーコリーが冒険する物語でとにかく良い本だった」という印象で、久しぶりに読みたくなり図書館で借りてみた。

結論、おもしろくて2時間ほどで読み終わってしまった。

ボーダーコリーの子犬が一人旅で苦難を乗り越えて成長し、最終的に新たな土地で牧羊犬として暮らせるハッピーエンド。

辛いことがあってもいつでも前向きな「ぼく」をいつのまにかめっちゃ応援してるし、自分も励まされる。
だから「ぼく」が泥棒に裏切られた時や、サーカスでの出来事にもめちゃくちゃ感情移入してしまった。

ルークと出会ってから農場で暮らすようになるまでの流れは終始ニコニコして読んでたし、里親さんたちの気を引くためにサーカス時代にしこまれて大嫌いだったとんぼ返りの技をしたシーンと、ルークが「ぼくの犬だよ!」と里親さん達に話すシーンはうるっときてしまった。

「ぼく」が犬目線でみた人間の世界の描写もおもしろいし、言い回しがいかにも英書っぽくて和む。

「人生に必要なものはそんなに多くないけど、大事なことはある。自分の一生は役に立ったと思えること。自分なりに考え努力し、世の中を少しは住みよい場所にしたと思えること」

おじいさんのこの言葉はこの先も覚えておきたい。

というかまた定期的に読み返したいくらい素敵な本だった。
もし子供が生まれたら絶対に読ませたい。

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