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音楽

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2016年5月の記事一覧

今、音楽を聴くということ。
鈍感な私たちの耳?

今、音楽を聴くということ。 鈍感な私たちの耳?

最近の社会問題に、子供の声がうるさいからといった理由で保育園が建てられないという話があったりします。まぁ、実際は騒音だけでなく、安全性もあるでしょうが。
一方で、私たちは子供の声どころでなく、生活が騒音まみれです。
よくもまぁ、街中はあれだけいろんなアナウンスや宣伝やBGMが流れ、車が走っているなんて環境に順応できるものだと思います。人間すごい、、、または、鈍感!!w
こんな音環境は都会に限るでし

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中世音楽以前に関する音楽書15(+α)選

中世音楽以前に関する音楽書15(+α)選

先日、中世からバロックにかけてと、現代音楽の両方の作品が絶妙に混じったプログラムのコンサートを聴きにいきました。
「僕たちは古楽と現代音楽の対話を通して『数』と『トランス』という壮大な命題に想いを捧げる」


で、古楽も現代いずれの時代の音楽も大好物なのですが、ルネッサンス以前(このコンサートではヒルデガルド・フォン・ビンゲンとか中世のエスタンピとかペロタンとかファエンツァ写本とか演奏されたわけ

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ズィーバーという作曲家を知ってますか?(改訂版)

ズィーバーという作曲家を知ってますか?(改訂版)

この文章は、
4月5日に開催された
「小池耕平リコーダーリサイタル
イグナツィオ・ズィーバー リコーダーソナタ全曲演奏会」
(初台オペラシティ 近江楽堂)
のプログラムノートのために書かれたものです。

ズィーバーというまだあまり知られてない作曲家の知られてないリコーダーソナタ集の全貌を日本で初めて聞くことができる素晴らしいコンサートでした。

以前、半分ほど無料公開してましたが、コンサート

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フーガを書いてみませんか

フーガを書いてみませんか

フーガを書くための教科書を読む「フーガを書いてみたいな」だったら、グレン・グールドの数少ない作品の一つの題名ですが、今回は「フーガを書いてみませんか」ということで、みなさんに実際にフーガを書く意欲を高めてもらうため(?)に、学習フーガのための教科書やフーガに関連する書籍を紹介をしてみようかと思います。

というのも、
山口博史氏による
「厳格対位法 パリ音楽院方式による」
小鍛冶邦隆、林達也、

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音楽や美術にはお金をかけた経験が大事

音楽や美術にはお金をかけた経験が大事

たしか、伊福部昭氏の、そして正確には覚えていないのだけれど、こういう内容の言葉がある、、、、

今の学生は、オーケストラの曲を作りたがらない。小さな編成で洒落た曲を作りたがって、オーケストラの音は必要ないという。しかし、オーケストラというコントロールするのが大変で、楽譜にみっちり音を書く経験は大事です。その経験をしたうえで、書ける音楽がある。

だいたいこんな感じの内容だったと思う。
これはと

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