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「韓国」を楽しみたいだけの「楽韓論」はじめました
「ワタシ、韓国のことは大嫌いなんですけど、韓国ドラマは大好きなんです(満面の笑顔で)」
その場に流れる微妙な空気
否、一瞬の沈黙、、、時が止まる、、、
「そ、そんなこと楽韓さん(筆者)の前で言ったら失礼じゃないの?」
「(苦笑)あ、いえ、私も韓国全体は苦手ですが、韓国のヒトやモノ、料理が好きなだけですから・・・」
「楽韓ヒョン」こと筆者は、2000年代に留学し、その後、就職、日本からの駐在員等を経て、在韓歴10年を超える「ナグネ(나그네=旅人)」である。日本への完全帰国後は、韓国を専門としていた時期もあるが、今は全く別の業界、仕事をしている。
昨日訪れた取引先で、当方側の同行者がそんな私のことを「韓国通」として紹介しながら、「ワタシは、韓国は大嫌い」と(無邪気に)一言、発したのである。
完全に既視感、これまで何度も遭遇し、そろそろ対処法が身についてもよいはずなのに、今回もまた私の態度は曖昧だった。
(相手の気遣いのおかげでさらに気まずいため)「私も韓国の全体は苦手ですが・・」などという、きわめて中途半端で自信なさげて、かつ明らかに動揺しつつ、その空気を誤魔化そうとする言葉が口をついた。情けない。
とはいえ、満面の笑みで「韓国のことは大嫌いなんですけど」と発言した彼女を、いきなりぶん殴るわけにもいかない。
あなたの主観なんですから、何を言おうが、どう思おうが自由なのだ。けど、なんだか気まずい。私が韓国人だったら、「ちょっと!チョットチョット、ちょっと!」とでもツッコミをいれるところだろうが、それも違う。
しかも彼女は「韓国ドラマは大好きなんですよ」と豪語している。ということは、なんだかんだ韓国好き(?)だとアピールしているのではないか?そう善意に捉えてあげて、この場はやり過ごしましょう、、、、
とはならない。
次の瞬間にこみあげてくる激しい嫌悪感。その正体はこうだ!
「ワタシ、韓国のことは大嫌い」と彼女が言い切る、この「こと」が引っ掛かるのだ。
人間の好き嫌いは、国、地域、ヒト、モノすべてに対して自由に表明する権利があろう。ましてや、その国を訪れたことがないからとか、その地域の言語を解さないからという理由で「知りもしないのに嫌いだと決めつけるのは非常識だ」なんて、野暮なことは言わない。私だってアフリカでも中国でも、聞きかじりの食文化やテレビの情報で根拠もなく毛嫌いしていることは沢山ある。
だが、この「こと」は、たいがいこういうことだ。⇒続く