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二酸化炭素は体によい?!正しい呼吸をするための予備知識!!

血中酸素飽和度を測っても正常なのに、疲れを感じる人は、呼吸数が多いからかもしれません。疲れやすい体は血中の酸素不足が原因ではありません。血中の酸素が筋肉など体全体に行き渡らないことが原因です。その理由は、呼吸の時に大量の二酸化炭素を体の外に出してしまうからです。

体内にある二酸化炭素は、食べたものや酵素をエネルギーに変える時に、体内の細胞で作られます。呼吸を正しくすると、肺、血液、細胞などに残る二酸化炭素も適量になります。二酸化炭素は、血中酸素が体内の細胞に行き渡るのを助けます。また、気道と血管の壁の平滑筋(内臓や血管の働きを維持する)を拡張します。さらには血液のpH値を調整してくれます。つまり、酸素を体全体に届けるには二酸化炭素の量がカギとなるのです。二酸化炭素の量が少なくなりすぎると、体が不調を感じて疲れやすくなるのです。

普段の呼吸数が多い理由は、単純に必要以上の酸素を体内に取り込むことが原因です。吸う酸素が多ければ、それだけ吐く息も多くなり、血中の二酸化炭素の濃度も下がります。そうなると、体に酸素が行き渡らなくなります。

こうした呼吸を長年続けると、体の構造が変わり、二酸化炭素に過敏に反応するようになります。二酸化炭素への耐性が下がると、呼吸数が増えます。こうした繰り返しが呼吸過多の癖となっていきます。

逆に、呼吸レベルが正しく保たれると、血中の二酸化炭素の圧力が高くなって体内の酸素を筋肉や臓器に行き渡るようになります。運動している人は、筋肉に酸素を効果的に送れるようになると、筋肉が今まで以上に長時間働いてくれるようになります。


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