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英語のこぼれ話⑦ 自分が生きた証 

みなさん、こんにちは。
英文法学び直しCafeへようこそ。


前回予告したように、
今回は、can の注意点について
お話しする予定でした。


でも、
昨夜見た動画をきっかけに、

先にお話ししたいことが
でてきました。


私の自分語りが多めですが、

助動詞 can も出てきますので、

最後まで読んでいただけると
嬉しいです。





エミリー・ディキンソンの詩


まず、
アメリカの有名な詩人である
エミリー・ディキンソンさんの詩を
ご紹介します。

助動詞 can
~できる」という意味で
使われている詩です。


みなさんは、この詩を読んで
どんな感想を抱かれるでしょうか。


If I can stop one heart from breaking,
I shall not live in vain; 
If I can ease one life the aching, 
Or cool one pain,
Or help one fainting robin
Unto his nest again,
I shall not live in vain.

Emily Dickinson

誰かひとりを悲しみから救うことができれば、
私の人生は無駄ではないだろう。
誰かひとりの痛みを和らげるか、
苦しみを取り除くことができれば、
あるいは、一羽の弱ったコマドリを
巣に戻してやれれば、
私の人生は無駄ではないだろう。

エミリー・ディキンソン

語句メモ: breaking 壊れること
      shall  ~だろう(助動詞。格式ばった古い形)
      live 生きる
      in vain 無駄に
      
      ease 和らげる
      aching 痛むこと
                      cool 静める、冷やす
      pain 苦痛、痛み
      
      fainting 弱った
      robin ヨーロッパコマドリ
                      unto ~へ( to と同じ意味の古い形)
                      nest 巣
      again もう一度、再び      



これは、
私が若い頃からずっと
心の支えにしてきた詩です。


仕事や私生活がうまくいかず
悩んだとき、

私はよく「生きる意味」を
考えました。


「こんなにつらいのに、
どうして生きていかなきゃいけないの?」

「私ひとりいなくなっても、
 世の中は別に困らないよね。」


そんな投げやりな、
さびしい考えにとらわれた時期も
ありました。

私は、
エミリー・ディキンソンのこの詩を
小さな紙に書いて、
机や手帳などに貼りました。

つらいことがあったとき、
いつもこの詩を見返して、
自分の心をなぐさめてきました。


たった一人でもいいから
誰かのお役に立てたら
私も生きていていいんじゃないか。

今のこのつらい経験も、
無駄にはならないはず、と。

今では、

他の誰かを助ける前に、
まず自分自身を助けないと
、と
思っています。


誰かを助けたい、
幸せにしたいと思うなら、
まず自分が元気で
幸せでないといけない。


捨て身の犠牲は
相手への依存
であり、
ほんものの優しさではない。


自分の人生は一度きり。
残された時間も限られている。


だからまず、
自分の人生を充実させて
健康に、幸せに生きることに
集中しよう。


そんなふうに思いながら、
最近は過ごしています。


きっかけとなった動画


昨夜、たまたま
この動画を見て、
ハッと気づきがありました。

ココヨワチャンネル」という
YouTube の番組の、

【気づきにくい】人生の大きな喜びの形7つ/目指す価値のあるポイントとは?

https://youtu.be/nCggI5PfhDc?si=kgoRWnCPnWo6COV- より引用

という動画です。



自分が生きた証


この動画の
⑥世の中に何かを残せる」(10:53~)
というところで、

Ryotaさんは

「世の中に何かを残す」

「自分が生きた証を残せる」

https://youtu.be/nCggI5PfhDc?si=kgoRWnCPnWo6COV- より引用


というお話を
されていました。


それを見ながら私は、

「あれ?
 私が今やっている note も、
 私が生きた証になるんじゃないか?」

と、気づいたんです。


いつか私の人生が
終わったあとにも
この note はずっと残り続けて、

どこかの誰かが
読んでくれるかもしれない。


英文法を理解したり、
語学の楽しさを知ったり、

学ぶことや生きることについて
考えるきっかけになったりして、

ほんの少しでも
お役に立てるかもしれない。


そう思ったら、
俄然やる気が湧いてきました。



私がこの note をはじめた理由


元々、この note をはじめたのは、
私が大きな病気にかかって
仕事を続けられなくなったからでした。


この先どうやって食べていこう。

この身体ではもう
バリバリ働くことはできない。

でも、生きていくためには
お金がかかる。


どうしよう……。


そうだ!


これまでのキャリアと知識を活かして、
note で有料記事を発信すれば
いいんじゃないか?


そうすれば、
体調と相談しながら、
自宅でマイペースに
働き続けられるんじゃないか?


そう思って、
この note をはじめました。


くわしくは、
「はじめに~英語を学びなおしたい方へ~」
という、最初の記事に
書きましたが、


私は主に大人を対象とした、
英文法を本当に初歩から
わかりやすく解説する記事を
書き続けようと思っています。


意外と少ない、初心者向けの教材


昔から、世の中に
英語の教材やサービスは
あふれています。

でも、ほとんどは

「ある程度知識が身についている人」や
「自分で独学できる人」向けの
教材やサービスだと感じます。


私が仕事で接してきた、

英語が苦手で
「アルファベットを見るのも嫌!」
という若者や、

情熱を持って
英語を学び直したい大人の方に

ぴったり合う教材は、

どんなに書店を巡っても、
ネットで探しても、
見つかりませんでした。


「初心者向け」
「簡単」
「中学英語」と
うたっていても、

実際は
説明が少なすぎたり、
内容が難しすぎたり、
例文が子ども向けだったりして、


生徒さんたちの
本当は学びたい気持ちや
自尊心を傷つけない教材は

ほとんどありませんでした。


英語教師時代の思い出


そこで、私は
自分で教材やアクティヴィティを
作るしかありませんでした。


それは時間もエネルギーも
お金もかかる、
大変な作業でしたが、

自分の工夫次第で
いくらでも楽しい授業を
作っていけるという、
クリエイティブな作業でした。


先生のおかげで
英語がわかるようになった!」

「先生の授業、楽しかった!」

「先生、ちょっと
質問があるんですが……。」


生徒さんたちの
笑顔や言葉、信頼が、
私を後押ししてくれました。

「がんばって良かった!」

「英語を好きになってくれて嬉しい!」

「英語以外の言語にも
 興味を持ってもらえて良かった!」


それで、なんとか
激務の仕事を続けてこられました。

でも、
長年の無理がたたったのか、
私はあるとき、
大きな病気にかかりました。


そして、大好きだった仕事を
続けられなくなってしまいました。


私の今と、これからについて


療養生活のはじめは、
絶望と不安しかありませんでした。

でも、

家族や友人、医療関係者の方に
支えられながら、
少しずつ心身が回復するにつれて、

私はいろんなことに
挑戦するようになりました。


命が助かったこと自体が奇跡で、
当たり前と思っていたことが
実は全然当たり前ではなかった
ことに
気づいたんです。

できなくなったことも
たくさんありますが、
今できることに感謝をしています。

さらには

今まで忙しくてできなかったことや
やりたくても諦めていたこと

少しずつでもやっていこう
決めました。

具体的に行動したり
目標を持ったりすることで
私の人生は明るくなり、

ワクワクしながら
毎日を過ごしています。


これからも、私はこの note で
英文法の基礎をわかりやすく
解説していきます。


ゆくゆくは、
記事の有料化や有料マガジン、
メンバーシップなどで

生計を立てていけたらと
思っています。


今のところはまだ、
全て無料記事として
公開する予定です。


それは、
なるべく多くの方に
この note の存在を
知っていただきたいのと、


お金のある・なしに関係なく
学びたい方が自由に学べる
一助になれば、との思いからです。


英語に限らず、
知識やスキルを身に付けることで、
自分の人生をより豊かに
切り拓くことができます。

いくつになっても、
どんな環境にあっても、
学ぶことは大切だと
私は思います。


仕事って、もちろん
生活費を稼ぐのが
一番の目的でしょうが、

それだけではないと思うんです。


自分にできることで
誰かのお役に立って、
その対価として
報酬をいただく。

そのおかげで
自分の生活が成り立ち、
その仕事を継続できるわけですが、

仕事には
お金だけではない、
社会貢献などのやりがいもあると、
私は思うんです。


私が苦手なことは、
他の誰かがやってくださる。

そのかわり、
私が得意なことで、
私も誰かのお役に立てる。


お互いに、助け合う。


そうやって社会は
成り立っていると感じます。



こんなに長い文章を
ここまで読んでくださって、
ありがとうございました。


次回は、予定していた
can の注意点について
解説します。


また読んでいただけたら嬉しいです。


みなさんのスキやフォローが
私の励みになっています。

最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。


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