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「エリック・サティとその時代」展(2015年)

2015年7月8日~8月3日にBunkamuraザ・ミュージアムで開催された「エリック・サティとその時代」展の鑑賞メモ。
トップ画像は、東急百貨店の外壁にある小さなショウウィンドウの広告。

田舎の高校を出て、大学に入るまで名前すら知らなかったサティという作曲家。そのきらきら輝くようなイメージ、不思議な曲名、同じフレーズを840回繰り返すヴェクサシオン、色々ミステリアスで、でも難解ではない音楽。

でもオーケストラ曲が殆どないこともあり、実はそんなに深く付き合って来たわけではない。このちょっとすてきそうな作曲家はどんな人だったんだろう。

そもそも、作曲家の展覧会って何よ、ということだが、ロートレックやシェレのポスターで時代背景を語り、ピカソが描いたバレエの舞台装置のスケッチやコクトーの手紙、ブラックの油絵やウランクーシの彫刻。ピカビア、マン=レイ、ドラン。美術展、と思うとちょっと地味だが、そこに流れるサティ。何か所かで音楽をかけ、意外と干渉し合わないようにしてある。最初にジムノペディ、それから「薔薇十字会のファンファーレ」。バレエ「パラード」の公演映像(ピカソの描いた通りの衣装や舞台装置!)、最後の部屋では、「スポーツと気晴らし」を、展示されていた譜面の映像を映しながら、高橋アキのピアノで聴かせてくれる。

小節線のない、拍の指示のない不思議な譜面。

予想以上に心地よかった。寒かったけど(肩からかけるブランケットの貸し出しがあった、借りなかったけど)。

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