毎日読書メモ(265)『生きがいについて』(神谷美恵子)
2009年11月の読書記録より、神谷美恵子著作集『生きがいについて』(みすず書房)。これは再読しなくてはならない本だな。
なんか、学生時代の社会学とか倫理学の参考書を読んでいるような懐かしい感じだった(神谷美恵子は初だったのですが)。ちょっと昔の人はこんな風に凛と生きていたなぁ、と思う。また、ハンセン病へのいわれなき差別をひしひしと感じ、でもそれは今も終わってないのかも、と思う。「生きがい」論については、割と一般論を色々な角度から書いているだけ、みたいな気もするが、それをあえてまとめたところにこの本の意義があるのかな。(2009年11月)
神谷美恵子について殆ど何も知らないな、と思いながら、Wikipediaを読んでいたら、野村胡堂(「銭形平次」の作者、かつ音楽評論家あらえびす)の一かと親しくしていた、という記述が出てきた。あ、それはつまり、松田瓊子とも知り合いだったってことね、と読み進めたら、何故かあんまり神谷美恵子と関係ない、松田瓊子についての記述があって、この辺を記述した編者は松田瓊子のことが気になっていたのだな、と思ったりした。
松田瓊子『紫苑の園/香澄』の感想はこちら。
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