毎日読書メモ(228)『パンダ銭湯』(tupera tupera)
ちょっと探している絵本があって、児童書の品揃えの充実した本屋に行った。探していた本はシュリンクパックされていて、中身を見ることが出来なくてちょっと残念。また別の本屋も当たってみよう、と思い、所期の目的は果たせなかったが、平積みされていたtupera tuperaの『パンダ銭湯』(絵本館)に心を鷲掴みされる。2013年に刊行された本らしいが、普段あんまり絵本の売り場とか行かないので、全然知らなかった。本を開いたらページが本屋の本とは思えない位くしゃくしゃで、もうこれは展示消耗品になっちゃったということか、2冊目から下はシュリンクパックされていた。絵本を売るのは、犠牲になる見本がないと難しいのか、と、頭を抱える。
何はともあれ『パンダ銭湯』、文字通り、パンダの家族がパンダの銭湯に行く話である。ストーリーは、ただそれだけ。パンダしか入れない銭湯! 笹のかほり湯! 銭湯一番乗りした父子が、着ていたものを脱いで、眼鏡をはずして、「お、一番風呂か」。気持ちよさそう! どんどん他のパンダたちが入ってきて、混んできた銭湯から一足先に出て、風呂上がりの脱衣場で、パンダのひみつが明かされる!
番台に、「パンダ以外の入店は固くお断りしています」と張り紙してある。さもありなん! 友達と一緒に読んだらきっとみんなで腹を抱えて笑うであろう。パンダの尻尾は白! ちゃんと正しく描かれていました。
版元で、絵本コラボの入浴剤も発売中。みんなも笹のかほり湯を買って、パンダ湯の気分を味わおう!<ステマじゃないよ。