毎日読書メモ(23)『東京スリバチ地形入門』(皆川典久、東京スリバチ学会)
ブラタモリ的な、東京再発見の書。意識して街を歩くと、とても楽しい。
皆川典久、東京スリバチ学会『東京スリバチ地形入門』(イースト新書)
東京の各地に散らばる、スリバチのような地形。両側に急坂のある谷のような三級スリバチ、水源を囲んで一方だけ流路のところが開いている二級スリバチ、そして、完全に周囲を高台で囲まれた一級スリバチ! それぞれのスリバチに成立の経緯があり、地学的に文化人類学的に考察する楽しさ。どぶ川の悪臭対策で暗渠化された水路をめぐるのが楽しくてたまらないという人もいる。東京歩きの楽しみ。 皆川会長の総論、会員たちの各論、それぞれに面白い。
(2016年5月)