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伊坂幸太郎『仙台ぐらし』(毎日読書メモ(423))
伊坂幸太郎の『仙台ぐらし』、単行本は荒蝦夷(あらえみし)という、仙台の出版社から刊行された(文庫本は集英社文庫で刊行されている)。東京の商業出版社からの刊行だったら買っていなかったかも。2012年2月刊行、ということで、収められている作品は多くが震災前に書かれ、でも、震災1年目に刊行されたことに思い入るところが多かった。
ぼそぼそとした、伊坂幸太郎のつぶやき、そこには昨年の3月11日に喪われた仙台の姿が浮かび上がってくる。震災前に書かれたとわかって読んでいても泣けてしまう光景。そして震災後、作者はどのように感じたのかを小説の枠組みを使って再現。これが東北で生きる人の0311後なんだ。(2012年3月の読書メモより)