
通信簿をつけるための期間 #238
そろそろ今年度も終わりです。通信簿をつける期間です。
通信簿をつける作業をしながら、思うことは「一体、何をしているんだろう?」です。そう思っている人は結構多いのではないでしょうか。
1.伝わりづらい
通信簿は、保護者の皆様に子どもの学習の状況を伝えるためのものですが、とても伝わりづらい仕上がりになっていると思います。まずは、3観点の評価が大変分かりにくいこと。その結果、◎や△の数にしか目がいかなくなってしまいます。
そして、一般的に、通信簿の所見にはあまり厳しいことは書きません。かなりオブラートに包んでいます。文字数が制限されていることが多いので、上辺の所見になってしまいがちであると思います。
通信簿は昔から出すのが当たり前だから、形を変えずに出し続けている。通信簿の形や出す出さないは、学校の裁量ですが、自治体で足並をそろえて、「思い切ったことができない、思い切ったことをする勇気がない」が真実ではないでしょうか!
テストの点数、映像、ポートフォリオなど、面談で話すことなど、通信簿よりも伝わりやすい方法を考えたいです。
2.最後に渡して意味ある?
学期最終日に渡して、家に持ち帰り、一読して、しまう。あれだけ時間をかけたのに、それだけかい!と思いませんか?
子どもとっては、最終日に急に渡されて、宣告されて、すぐ帰される。自分の評価についてじっくり考える間もなく。なぜこういう評価なのか質問したり、これから自分にできることはなんなのかを考えたりすべきです。
まずは、最終日に渡すのではなく、少し前に渡して、自分の学びをじっくりふり返る期間が必要ではないでしょうか?
3.子どもの成長のための評価
評価の目的は「学びの最大化」です。評価されたことを踏まえて、自分なりに調整するから成長するのだと思います。最後にちょこっと評価をするだけではあまり意味はない。評価を通信簿に全振りしているシステムでは、学びは最大化されないということです。形成的評価、授業と評価の一体化の方に、力を注ぐべきなのだと思います。
そのためには、即時評価が不可欠です。テストを丸付けして、テストが手元に戻ってくるのが、数日後では意味がないということです。
もやもやもやもやもやもやもや!
4.評価についてのモヤモヤバックナンバー
以上、エンチャントでした。