主人公が謎の女の子に振り回され魅力にとりつかれる系の物語について
ナトリウムです。
友人に小説をおすすめする時に真っ先に思い浮かんだのがこの小説で、また読みたくなったので読んだ。
この物語は読み終えてからも何度もふと思い出しては部分的に読んでいる
華子が好き。読者が華子を好きになるように描かれてるのだろうけど。
謎の女の子に振り回される系のストーリーって好きで。
20代になってから読んだ小説で1番印象に残っているのはこの 落下する夕方 だけど
10代で読んだ中では桜庭一樹さんの 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない に影響受けたな
どちらも女の主人公が突然現れたエキセントリックな女に振り回され、いつの間にか魅力にとりつかれる、という話
岡崎京子さんの チワワちゃん もちょっとそんな感じ?
華子と海野藻屑とチワワちゃんに共通するのは顔が良くて、謎が多くて、子供みたいに純粋で、顔が良くて、自由に生きてて、顔が良くて、一見恵まれてそうに見えて実は闇抱えてる点かな
あ、あと主人公の好きな男の心を奪う。
主人公は、梨果も山田なぎさも大人として社会に生きようとする現実的な人物として描かれてるよね
(チワワちゃんのミキはちょっと分からないけど)
やっぱり 大人として社会人として常識に縛られたり、よく分からない義務感に追われたり、現代社会に囚われた現実サイドの人間ほど、子供みたいな自由奔放な生き方、常識や現実から離れたところにいる人物に魅力を感じるものなのでしょうかね
(まぁ大前提顔が良いのが条件みたいになってしまっているけど…顔が良いから多少社会不適合でもやっていけてる感は否めない)
でもちょっとネタバレになってしまうかもしれないけど少し濁して書くなら
どの作品もその子供じみた魅力に従うことを肯定するような終わり方ではない
し、非現実的に見えてじつは華子たちのほうが現実をよく知っていて、誰よりも大人だったりする、ような描かれ方をしている
ほかにも謎の女の子に振り回される系の物語があれば是非教えてくださいね。
女性主人公がいいな。
p.s
ちなみに、ナトリウム的に華子のイメージは満島ひかりさんで 海野藻屑は橋本愛さんです どうでもいいけど