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栗で培った農業と加工技術を活かし、我々にできることを根ざしてまいります

2022年に岐阜県可児市に工場を建設し一部製造を移転します。
さらには種子島の工場を安納芋が生まれた安納地区に移転します。
 
安納芋の知名度は高まってきていると感じますが、「鹿児島県西之表市安納」という場所が安納芋の発祥ということはまだあまり知られていないように感じております。
 
25年ほど前。
種子島の旅館で初めて安納芋を食べた時、あまりの美味しさに驚き、その芋のことを聞いてみると、安納地区にしかないという物だと教えてもらいました。

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その後、ある建設屋さんが訪ねて来られ時のことです。
「仕事が減り、何か農業で役に立てることはないか?」と相談を受け、その時、頭に浮かんだ物が安納芋のことでした。
 
「安納芋を熟成させ、遠赤でじっくり焼くと糖度は40度を超えてくるはず。農業設備は建設屋さんですからすべて整っているかと思いますので、すぐにでも取り掛かれるのではないでしょうか?」
 
アイデアを伝えると早速、建設屋さんはトンネルオーブンを煉瓦で作り、ローラーを回して、炭でじっくり焼く設備を完成させました。

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トンネルオーブンでじっくりと焼き上げられた安納芋はとても甘く仕上がり、それを冷凍にしてお届けするようにしました。
 
冷凍された「安納芋の焼き芋」はレンジで温めるだけで、まるで絶品スイーツのように仕上がります。

少し解凍し、そのままスプーンですくって食べるのも、濃厚なアイスクリームのような味わいで、とてもおすすめの食べ方です。
 
建設屋さんはこの安納芋が大ヒットしたことがきっかけとなり、その苗まで全国に出荷を始めました。

我々の工場でも少量ながらコツコツと安納芋を焼いてきました。
 
アイデアを伝えた本人が後を追うような形となりましたが(笑)、島の特産物が世に出ていったことは非常に嬉しく思っています。
 
栗で培った農業と加工技術、商品開発を他産地や他素材でも連携と融合を繰り返して、我々にできることをしっかり根ざしてまいります。
 
黒糖つくり、芋ケンピ、安納芋の焼芋スイーツ、「種子島だからできること」。
 
そして次のチャレンジに入っていきます。


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