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栗の品種で食べ比べする、秋の「栗きんとん」の楽しみ方

今年は雨が多く、また台風の接近などで悪天候が続き、栗の生育時期にダメージをうけないか大変心配されましたが、恵那では最近の晴天のおかげで日を追って丸々と実を大きくし、おかげさまで無事収穫をはじめることができています。
 
栗にとっての脅威は病気や害虫を含め、5月の新芽が出た時の霜、梅雨時期の開花と受粉、夏の暑さ、水不足、日照時間、そして台風です。

特に春から秋にかけて、日本に台風が来るたびにドキドキしています。

台風の影響は自分達の産地だけの問題では決してなく、日本の栗が今年も無事収穫されたかどうかを心配しており、強い台風が来ると枝も折れ、修復するのに2年はかかります。

生産者の栗への愛情や努力が一瞬で飛ばされてしまうのです。

岐阜県の東美濃地方は恵那山に守られているおかげでしょうか。
被害は毎年最小限に抑えられ、生産者に報われる地域と感じています。

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恵那川上屋の栗きんとんは、秋の間、収穫された栗をそのまま栗きんとんにしていきます。

栗にも品種があり、品種によって収穫時期も味も違いますので、時期で違う味わいの栗きんとんを楽しむことができます。

例えば、この時期に収穫される早生(わせ)の栗は、甘さ控えめででんぷんの質は良く、鮮やかな黄色が特徴です。

一方、中生(なかて)の栗は、量が少なく希少性が高く、甘さも程よいバランスが特徴です。

最後に収穫される晩生(おくて)の栗は、甘みが強く深みのある黄色が特徴となっています。

それぞれの栗の品種を香りや風味、味わいの違いで食べ比べする、私はそれが秋の栗の楽しみ方だと思っています。

召し上がる時期によって違う味が楽しめる「栗きんとん」を今年もお楽しみください。​


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