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どれも好きだ、と思えること。


冬。
この寒さはもう冬と言ってよいのでは…。

朝からのサッカーの試合、今年はじめてひっぱり出してきたジャケットを着たけど、ぜんぜん足りなかった。
日が出ないともうお手上げ、ぶるぶる…。


明日の出勤時間の気温、5℃だってさ。
そして頭の中は、もうクリスマスシーズンの準備、あぁ確かに相応しい寒さですけれど。


午後、寒さと眠さでふとんの誘惑に負けて、ちょっとだけ…とのそのそ入ると、当然勝ち目なし。
気付いたら、隣で次男が寝てた。

起きてから、そうだ庭、と上着を来て長靴はいて手袋つけて外に出る。

くねくねぴょこぴょこと自由に咲いていたラベンダーの、花の穂先だけをまずチョキンチョキンと切り取っていったら、ボウルにいっぱいになった。
そのあと、冬にそなえて短く剪定。
根元に残る小さな小さなうす緑の芽が、また春になるとぐんぐん伸びるだろう。

その傍らでは、たくさんのカモミールの芽が着々と成長している。
ここでは伸び伸びと大きくなれないから、もっと花壇をふやして植え替えたい、けど…どうなることやら。

庭にいると、あっというまに時間がたってしまう。
今日も今日とて慌てて閉館15分前に家を出て、図書館に向かう。時々小走り。
家を出たところで、隣のネコとお散歩中のミニチュアダックスのアンちゃんが、至近距離で向かい合っていた。


いつもの道は、やっぱり表情を変えている。


今はふわふわの宝庫。
ネコジャラシ、ってすごくたくさん種類がある。
大きさ、形、毛の長さ、色。
綿みたいな真っ白なふわふわの毛をつけた草、黄色いふわふわの花、そしてススキ。

そして繊細なトゲトゲもまたいい。
つい先日まで可憐に白い小花をつけていた草が、すっかり種になって細かな茶色いシルエットだけの姿になっているのがいい。

そして、夕暮れの空、雲。
ちょっと明度と彩度を落とした、風景全体の色の調和がいい。


こうやって、4つだけじゃない、細かな変化を遂げる季節のそれぞれの風景が、どれもいいなぁ好きだなぁと思えることは、すごくうれしいことだ。
いつだって次の季節を楽しみに迎えられると思うから。(寒いのはいやだけど。)


図書館では、カウンターで慌てて予約の本だけ受け取る。

………うぅ…どうして?


それぞれずーっと待っていたものが、どうしてまったく同じタイミングでやってくる?
「レーエンデ国物語」「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」「世界の適切な保存」。
どれも、分厚い読み応えのありそうなものたちが…。

しばらくは、合間に読書、の秋(いや初冬…)になりそうです。







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