【書字障害】テスト・受験時の合理的配慮の受け方
私の娘は書字障害があります。
ひらがな、カタカナは判読できる程度には書けますが、漢字は読めるが書けず、本人の談では書くという行為が入ると思考力が落ちると言います。
(ギフテッドに学習障害が出やすいのは何故なんでしょうね)
これまでありとあらゆる手段で漢字に取り組みましたが、長期記憶として定着しません。
単純に「漢字が書けない」だけでなく他の能力に比べて著しく書字に難があるということでの書字障害です。
小1よりホームスクーリングなので、これまでは学校でテストを受けてきませんでしたが、高校、大学の受験を見据えて、中1の現在、中学校では定期テストを受けることにしました。
それは、成績のため・・というよりは、将来、受験時に書字障害による合理的配慮を得るためです。
と言いますのも、受験の時に合理的配慮をして頂くには
「医師の診断」
(書字障害という診断でなくても、書字に難があるという医師の書面でもOKな場合もあるようです)
+
「学校での配慮の実績」
が必要とされるからです。
この「実績」について、ご存じの方も多いかと思うのですが
私は今年に、この書籍で知りました↓
『学びに凹凸のある子が輝く
デジタル時代の教育支援ガイド
子ども・保護者・教師からの100の提言』
(朝日新聞社・著)
娘はテストの時、学校と交渉の結果
・別室受験
・15分の時間延長
・一部PC入力
→10文字を超える文章が必要な場合PC入力
→英語は入力より手書きが早いのでPCは使わず
の配慮を頂いています。
今後もしかすると、「テスト用紙の拡大」もお願いするかもしれません。
(どうも「見る」ことにも難がありそうで、現在、大阪医科薬科大学のLDセンターで検査の申し込みをしているところです(半年待ち))
この配慮について、一度は学校側から断られたのですが、中学校で配慮を受けておかないと高校で「それでやってきたのだから配慮の必要がない」と判断されてしまう可能性があります。
そこで、娘は既に志望の高校、大学も決まっていたことから、「ここで配慮がいただけないと将来の進路に重大な影響がある」旨をお伝えして再考をお願いしたところOKを頂きました。
中学校始まって以来の2人目の合理的配慮で、1人目は筋ジストロフィー症の方で、LDでは初めてだそうです。
また、調べて頂いたところ昨年の府下の全公立高校の受験時にLDで配慮を受けた方もお一人のみ(論文作成時)ということで
LDに対する認識といいますか、配慮はまだまだなのだなという印象です。
私は漢字が書けないことは社会に出て行く上でさほど問題ではないと考えています。
働く上での文字でのやりとりは大半がPCで入力したものですし、分からない漢字があればスマホで検索して見れば写すことができます。
しかし、社会では問題にならないことがテストや板書など学校では問題がおこります。
配慮について学校としては「公平性」の問題なのでしょうが私は「数」の問題だととらえています。
もしLDがクラスの半数近くを占めていたら配慮する、しないの問題は起らないではないでしょうか。
だとしたら、それは「公平性」の問題ではありません。
この合理的配慮については
平成21年に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」によって以前より受けやすくなっていると思います。
LDをお持ちの方が学校で実績を作っていくことで、後の方がより配慮を受けやすい環境になっていくこと願います。
お読みくださり
ありがとうございました
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