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【カメラワーク】3Dとアニメの違い その1

こんにちは、広報 エーモンですっ!

私、3DCGの正体ってイマイチよくわかっておらず、
「3DCGの良さってなんですかね??」
と3DCG関係者に聞いています。
そもそもアニメ(セルアニメと呼ばれる)と3DCGアニメって何が違うん??
というわけで今回も社内の記事をひっぱってきましたっ!!
(古い記事ですが!)

思い出したきっかけ

この記事は当たり前のこと書いてますが、自分自身が意外と忘れがちだったため初投稿で載せました。

アニメ・・・ここではセルアニメのことになります。

題名が「その1」としましたのが、「その2」があるかはわかりません。
ご了承くださいませ。

さてこの記事の内容を思い出したきっかけは、
最近我が家のテレビは、子供により「しまじろう」縛りとなってた時のことです。

いつの間にやら「しまじろうがアニメから3Dに!」なっていました。

別な意味でちょっとした衝撃は
しまじろう と ルリルリ※ 一緒の声優さんなんだなぁ。(南央美さん)
※機動戦艦ナデシコに登場するホシノ・ルリというキャラの愛称

アニメにはカメラが存在しない!?

アニメは、全てを描くため、カメラ(レンズ!)がありません。※
現実のカメラから通してみたレンズの歪みを加味して、アニメーターが描いているという状態です。(もちろん背景も)

ちなみにアニメ業界の重鎮 巨匠 宮崎駿さんは、この歪みを巧みに描けるということで凄い!とハイジの時に言われていたようです。
(古いアニメージュか何かの記事に書いてあったと思います、、、うろ覚え)

※ただ、昨今3Dのカメラワーク上に合わせて、アニメを描いていくという手法がありますが、基本的にはキャラクターなどを描いているという意味ではカメラが無いと捉えています。
例:グルグルカメラに対して、キャラクターを描いていく
  ハイキュー!!など

カメラが無いのにどうしてるか?

アニメのカメラワークの例として、
スライドPAN(上下左右)、 TU / TB 、
【上下左右に絵をスライド】、【前後は拡縮】(現在はデジタルのため)という状態です※
※スマホでタッチして画面移動したり、2本の指で拡縮すると同じ

首振りPAN、ティルトアップ/ダウン、ズームなどのカメラワークの表現はテレビアニメでは、あまり多くみかけません。
理由は、描く枚数が増えることやレンズの歪みを計算して描かなければならないことかと思います(時間と予算の都合、描ける人材)

一例としてスライドPAN(下図)正面を向いたまま、中心に移動。

こんな画力で大丈夫か? 問題ない、大丈夫だ

※この画力で3Dアニメーターをしていますが、画力を上げるプロセスの能力値は非常に重要ですっ!(大丈夫じゃない時が偶にある💦)

3Dのカメラは?

アニメのスライドPANように正面を向いたまま、中心に移動するという状態になりません。
3Dについては、実写カメラと同じくレンズがあるため、歪みがでています。
一例:スライドPAN(下図)ボックスの側面が見えて、正面が見える

カメラが左にそのままスライドする
キューブの正面へ移動

上記のカメラの動きを下図で解説

カメラの位置が横にスライド(向きは変わらない)

一例:首振りPAN(下図)も、歪みが出た状態(正面絵ではない!)から正面

カメラがキューブでなく右側を向いている
左に首振りPANして正面へ

上記のカメラの動きを下図で解説

カメラ本体の位置は動かず、向きを変える

まとめ

3DCGは実写よりも更に簡単にカメラを使えますが、アニメではカメラからみた絵を描くので大変です。
つまりアニメよりも優位な点であるということになります。
逆に安易にカメラを動かせてしまうので、プロが作ったものとして打ち出す際は知識と技術が無いとイイ感じのカメラできず難しいかなと思います。
上記を考えると、優位そうでイマイチ優位ではないですね。

今回はアニメと3DCGの違いの話を
1つ載せてみましたがいかがだったでしょうか。
皆さんも、違いについて考えてみると良いかなと思います。
それを是非聞かせてもらえたら有難いです。

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