カンパーニュと思ってたらブールだった話
ベーグルにハマってからというもの、ほかのパンも焼いてみたい欲が高まり強力粉がすぐになくなってしまう毎日です。
フランスでの思い出
出張でパリに初めて行ったとき、レストランでオーダーすると、まずカゴに入ったバゲットとオリーブオイルが出てきて「え、頼んでないよ」と言おうとしたら同僚のフランス人(当時日本在住)が「お通しみたいなもんだよ」と教えてくれました。なるほど、わかりやすい例えだ。
お通しのバゲットを一つ食べて衝撃を受けました。日本のスーパーに売ってるバゲットと全然違う!なんだこれ、何もつけなくてもそのままでめちゃくちゃ美味しい!外はバリバリ、中はふわふわ。これぞ幸せの味…。
本物のフランスパンを食べた私はもう過去の私には戻れない。それからパリ滞在中は毎朝ベーカリーに行き、いろんなパンを食べ、しっかり太って帰国したのでありました。
フランスパンの種類
フランスパンはバターや卵、砂糖を使わないパン。つまりベーグルよりヘルシー。小麦粉、塩、イースト、水だけでできているシンプルなパン。体重コントール中の私にとってうってつけのパンといえます。
フランスパンと聞くとバゲットを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はたくさんの種類があります。
バゲット
フランスパンの中でも一番の有名どころ。フランス語で「棒、杖」という意味らしい。そのままだね。紙袋から伸びるバゲットを小脇に抱え石畳の道をヒールで歩くフランス人に憧れたことはない?私はある。外はバリバリ、中はいい意味でスカスカ。スーパーよりベーカリーに売ってるイメージ。
バタール
バターと名前に入ってるけど、バターは使われてないのでご安心を。バゲットより太っちょで短い形をしており、フランス語で「中間」という意味らしい。スーパーで売ってるちょっとおしゃれなタカキベーカリーの「石窯バタール」をつい買ってしまいがち。バゲットよりもっちり感強め。
パリジャン
その名の通り「パリっ子」なフランスパン。バゲットよりちょっと太めで長め。スーパーに売ってるのはパリジャンが多い気がする。名前がかっこいいよね。万能フランスパンって感じ。
エピ
エピといえばベーコン・エピ。ベーカリーで見つけるとつい買ってしまいます。フランス語で「麦の穂」という意味があるらしい。だからあの形なのね。1房ずつちぎって食べるの美味しいよね。
パン・ド・カンパーニュ
通称「田舎パン」ドーム型のでっかいフランスパン。ずっしり系でサンドイッチとかに使われてるイメージ。全粒粉が使われていることが多く、噛み応えがあり、素朴な味わいが癖になるパン。
ブール
カンパーニュと同じくドーム型でこちらは全粒粉を使わずバゲットと同じ材料で作られています。外はバリバリ、中がふわふわ、焼きたてを切ったときのあの香りはほんとたまらん。パン職人を意味する「ブーランジェ」の語源になってるらしい。
カンパーニュとブール
前章の通り、カンパーニュとブールは別の種類のフランスパンです。
ブールの存在を知らなかった私は、自分がカンパーニュを焼いているものだと信じていました。なんなら夫に「今日のランチはカンパーニュ焼きます!」と言っていたものだから、夫もカンパーニュを食べていると思ってます(多分今も)
私がいつも焼くのは、全粒粉を使わずバゲットの材料で丸く成型しているからカンパーニュくらいの大きさのブールということになります。だってバゲットやパリジャンの成形面倒なんだもの。ボールで発酵させてそのまま天板に出しクープ(切れ目)を入れて焼くだけのお手軽フランスパン。
ということで、お手軽ブールのレシピ行ってみよう!
レシピ
材料
強力粉 300g
塩 4g
イースト 2g
水 200cc
作り方
1日目 (夜寝る前にに仕込むといいよ)
① ボールに材料を全て入れてゴムベラで混ぜる
② まとまりだしたらボールの中で粉っぽさがなくなるまで手でこねる
③ ボールにラップをし、冷蔵庫の野菜室で寝かせる
※40度で40分発酵でも可
2日目
④ 6-8時間後にパンチ(生地の端っこを引っ張っり上げで真ん中へ折りたたむ)をしてまた6-8時間寝かせる
※40度で40分発酵の場合、パンチを1回して⑥へ。
⑤ 焼く2-3時間前に冷蔵庫から取り出し、もう一度パンチする
⑥ ボールに布を敷き、強力粉をふるってから生地を入れ常温で2-3時間発酵させる
※40度で30分発酵での可
⑦ クッキングシートを敷いた天板に慎重に取り出し、クープを入れる
⑧ クープにオリーブオイルをちょっと垂らす
⑨ 250度に予熱したオーブンでまず10分焼く(水蒸気機能があれば尚可)
⑩ 再度220度で20分で焼いて、荒熱をとる
時間かかります。オーブンの発酵機能を使えば1日でも全然焼けると思いますが、私は面倒なので冷蔵庫でほったらかしにします。発酵機能を使う場合は※を参照ください。私は、健診後のご褒美として3日前くらいから「週末は焼きたてのパンを食べるんだー」と準備をするのを楽しんでいるので、この方法で焼いてます。ほったらかしてる間にイースト菌がいい仕事をしてくれるんですよ。
最後に
一度パンを焼くことに慣れてしまうと、そのまでハードルが高くないと気付くと思います。ケーキやシュークリーム、マカロンの方がよっぽどハードル高いです。ホームベーカリーの導入を何度も検討していますが、まだ買ってないのできっと作る過程の混ぜたりこねたりすることを楽しんでいるからなんだと思います。ちょっと手間をかけて焼きあがったパンをオーブンから取り出すときのワクワク感。焼きたてのパンを切ったときに包まれる多幸感。それら全部ひっくるめてパン作りだと思ってます。
焼きたてをそのまま食べてもよし、お好きな具を挟んでサンドイッチにしてもよし、ハニートーストにしても、シチューやマッシュポテトのお供にも、なんにでも合うパンなのでぜひ一度作ってみてください!
See you next time,
emma
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