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師走の雑感

昨日、誕生日を迎えました。
思いがけず、SNSやLINEなどで「おめでとう!」のメッセージをたくさんいただき、ありがたいことだなぁ…と心がじんわり温かくなりました。皆さま、本当にありがとうこざいます!

56歳になり、私もとうとう「アラ還」の仲間入りです。
昔の還暦のイメージは『赤いちゃんちゃんこと赤い頭巾を着用して「おめでとう!」と祝ってもらうお年寄り』という感じでしたが、最近の還暦世代は「老人」というイメージからは程遠く、若々しくてカッコいい人が多いです。なので私も「カッコよくてイケてるおばさん」を目指していこうかな✨と思っています。

さて、最近のニュースで衝撃的だったのは、中山美穂さんが亡くなられたことです。私の10~20代はミポリンのテレビドラマ全盛期で、歌手としてもご活躍されていた時です。彼女が主役のドラマが好きで、次は誰とどんな恋をするんだろう…といつも楽しみに観ていました。彼女は当時の女子にとって「素敵な恋愛をするためのお手本」のような存在だったなぁ…と思います。男性だけでなく女性にも絶大な人気があって、稀有なアイドルでした。

実は私、地元・高山で開催されたミポリンのコンサートに行ったことがあります。ちょうど今から30年前の1994年、ミポリンファンの夫が頑張ってチケットをゲットしたので(←当時は「チケットぴあ」に電話しまくってチケットを取るという旧スタイル)、夫と二人で行ってきました。前寄り中央のいい席で、喋っている時は可愛らしいミポリンが、歌が始まるとガラッと雰囲気が変わり、大人っぽい仕草と歌声になり、その声量にさすがプロだなぁ…と驚いたことを今も覚えています。ライブは大盛り上がりで、夢のようなひとときでした。
ちなみにこの時、私たちの席の横には、ミポリンの追っかけらしきオタク系の男性が座っていて、彼らはライブが終盤に入るとガサガサと手荷物をまとめ始め、ライブ終了と同時に持参のデイバックを担ぎ、ダッシュで出口へと走り去っていきました。おそらく出待ちに行ったんだろうな…と彼らの後姿を見送りましたが、アイドルの追っかけを間近で見たのは初めてで、ちょっと衝撃的でした。全国津々浦々、彼らにずっと追っかけられているミポリンのことを思うと、アイドルもなかなか大変な仕事だな…と感じたのでした。


そんなミポリンが突然亡くなり、その場所がお風呂だと報道されて、意外なことに驚きつつも、誰にでもあることなんだ…と動揺が走りました。
実は私の親戚のおじさんも、入浴中に湯船の中で亡くなっているんです。また、私や夫の知人の中にも、お風呂に入った状態で往生された方が何人かいます。年齢や性別に関係なく、入浴中の死は起こりうることで、まさかミポリンにも…とショックを受けました。

ちなみに、私の息子も、以前、大学生の時にお風呂に入っている時、強烈な眠気に襲われて、湯船の中でスーと寝入ってしまったことがあったそうです。この時、たまたま息子の部屋に遊びに来ていた大学の友達が、息子の風呂が長い上に音もなく静かなのを心配し、風呂場へ様子を見に行き、意識を失うようにして深く寝入っていた息子を起こしてくれたのだとか。おかげで助かった…とのことでした。もしもあの時、友人が居てくれなかったら、風呂の中でおぼれて死んでいたかもしれない…と、息子から聞かされました。この日は忙しくて身体がクタクタに疲れているところに、真冬の寒さで身体が芯から冷えていたため、身体を温めようと入浴していて、眠気に襲われたみたいです。

確かに、お風呂場でなくても、寒い所から温かい室内に入り、冷えた身体が温まってホカホカしてくると、すごく眠くなりますよね。あれと同じ感じだったのかな?と思いました。まさに油断大敵で、気を付けないといけないです。

奇しくも自分の誕生日に、同世代のスターが亡くなるというニュースが重なり、自分自身の「生と死」や「これからの人生」について見つめ直すきっかけになりました。

人生百年時代に突入したとはいえ、周囲の老人たちを見ていると、長生きしても、いろんな不具合を身体中に抱えている上に、メンタル面でも、まだ克服できていないコンプレックスや対人関係の悩みを腹にたくさん溜め込んでいて、状況的には決して安泰ではなく、いつも不満と文句を口にしていて、自分の人生を自分らしく生きてこれなかった後悔や淋しさを感じ取ってしまうのです。長生きしすぎるのも良くないなぁ…と感じる昨今、年若くして亡くなる方たちのことを「不幸」「かわいそう」と決めつけるのも、ちょっと違うような気がしています。

私自身は、90歳を過ぎるまで長生きしたいと思わないし、もしも長生きできたとしても80代までで充分かな。長く見積もってもあと30年くらい生きられたら、それで満足です。だから、この間は、限られた時間を無駄にしないよう、精一杯、自分らしく生きていきたいと思っています。

この人生が幸福であったか?不幸であったか?は、生きている自分自身が決めることであり、たとえ人から見たら短い一生であっても、その間、自分らしく生きてこられたのなら、それはいい人生と言えるのではないか…と思うのです。人生の良し悪しを決めるのは、他人が決めるのではなく自分自身であり、自分が今の自分のことをどう感じているか?自分の今の状態に安らぎと充実感を感じているか?が大切なのかなぁ…と漠然と感じています。

そう考えると、これからの私の人生で大切にしたいことは、人目など気にしないで、自分がいいと感じたことは素直に行動に移し、自分の思いや意見は黙っていないでちゃんと相手に正直に伝え、常に自分らしくフラットで居続けることかなぁ…と。これを、どんな時も、どんな相手の前でも、どんな状況下でも、コンスタンスに継続していく。これが自分らしく生きることだと思っています。

56歳の誕生日を迎えて、こんな感じでアラ還の自分のこれからの指標を心に定めました。実際に行動に移すとなると、なかなかハードな目標ですけど笑、未来の自分のためにコツコツ取り組んでいきたいです。


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Emiko(シモハタエミコ)
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