【体験レポ・その②】熱燗に合いそう!飛騨の居酒屋メニュー風トルティージャ #トルティージャ100
トルティージャとは、スペインでよく食べられている具入りのオムレツ。日本では「スパニッシュオムレツ」と呼ばれています。
そして現在、スペイン在住のnoter・HARCOさん企画による【トルティージャ祭り】が開催されています。(2021年11月17日~12月8日の期間限定)
そこで今回、料理が苦手な私も、なんだか楽しそうな雰囲気に乗せられて、勇気を出して参加させていただきました!
第一弾!
「まずは練習!」ということで、先日、生まれて初めて、基本のトルティージャを作ってみました。それがこちら。
初めてにしては上等な出来栄えで、とても嬉しかったです。家族にも好評でした。
これに気を良くした私は(おだてられると木に登っちゃうタイプです🐷)、興奮冷めやらぬ間に…と、早速「第二弾」にチャレンジしたのでした。
第二弾のトルティージャはこれ【テーマと具材】
さて、2作目となるトルティージャ、今回の『アタシんちのアイツ』は何にしましょうかか?
せっかくなので、ちょっと変わったものにしてみましょうか。
…ということで、ドン!こちらが今回の「我が家のアイツ(具の材料)」です。
白菜の切り漬(浅漬)とサツマイモ。この組み合わせでいきます~!
「えっ?漬物?」と、皆さんの怪訝そうな顔とどよめきがこちらまで伝わってきましたよ😁。(うそ)
「こんなんでマジ大丈夫か?」と驚かれていると思いますが、実はこれ、私の地元のソウルフードから着想を得たんです。
私が住んでいる岐阜県飛騨地方には、昔から【漬物ステーキ】なる郷土料理があります。それを今回、トルティージャに応用させてみました。
◇
飛騨の晩秋の風物詩に「漬物づけ」があります。
飛騨では、毎年11月末になると各家庭で白菜の切り漬けを作るんです。寒い中、外で菜洗いして大きな漬物桶にいくつも仕込みます。今振り返ると、私が子供の頃(昭和時代)が全盛期でしたね。
この地域は、冬季は-10℃以下に気温が下がり、一日中、氷点下の日も続きます。ですので、家の中の冷暗所に置いている漬物も、腐るどころかバリバリに凍みて長期保存ができました。(←過去形にしているのは、今は温暖化が原因で昔のように凍みることがなくなったからです)
私が子供の頃は、冬の間、凍みた漬物を桶の中でカチ割って取り出し、それを凍ったまま火にかけて溶き卵と一緒に焼いて食べたものです。これが昭和になって「漬物ステーキ」と呼ばれるようになりました。
ちなみに、漬物ステーキの作り方は、白菜の切り漬けを油で炒めて溶き卵と一緒に焼く…というシンブルなもの。お好みによって、鰹節や七味唐辛子をふりかけます。ご飯にも合うし、お酒にも合うし、作るのも簡単だし、とっても便利で人気の料理なのです。
白菜の切り漬と油と卵って意外と相性がいいんですよ。
更に、この漬物ステーキは、飛騨地方の居酒屋の定番メニューでもあるんですよ。こちらに旅行で訪れた方の中には、食べたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。(ああ、日本酒が飲みたくなってきた…🤤)
そこで今回は、そんな漬物ステーキからヒントを得て、トルティージャの具に「白菜の切り漬」を入れてみることにしました。玉の白菜を切って漬けるところから始めるのは大変なので、スーパーで市販のものを買ってきました。
あと、しょっぱい漬物だけでは淋しいので、変わり種として「サツマイモ」を入れてみることにしました。このサツマイモ、実はふかしておやつに食べるつもりで買ってきていたんですよね。でも、トルティージャ用に少し混ぜてみようと思います。
これで塩味と甘味がお口の中で混ざり合って、美味しいトルティージャになるんじゃないかなぁ…と(あくまで私の予想)。ワクワクして来ました😋。
具材の下ごしらえ
まず、白菜の切り漬けをボールに入れて、水でざざっと洗って軽く塩抜きします。
漬物ステーキを作る場合は、塩抜きはしないですか、トルティージャの場合は炒めたり焼いたりいる時間が長いため、火にかけているうちに塩分が濃くなって塩っぱくなるのでは…と思いました。そこで、塩がきつくなるのを防ぐため、さっと塩を抜いてみることにしました。
その後、ギュッと絞って水をしっかり切り、細かく刻みます。
白菜の中に、少し赤かぶが混ざっていますね。
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サツマイモはサイコロ大に小さく切り、水にさらした後、ざるにあげて、レンジでチンしておきます。
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小鍋にゴマ油を入れて熱し、白菜の切り漬けとサツマイモを投入して混ぜながら炒めていきます。
サツマイモがホクホクするまで炒め続けます。
◇
漬物によって、塩分と旨味はしっかりついているので、調味料は入れません。しかし、隠し味と風味づけに、お醤油を少しだけ垂らしてみました。
これで具材の準備はOK。
溶き卵に具材を混ぜる
卵は4個使いました。
ボールに卵を割り、しっかりかき混ぜたところに、小鍋の中の具材を投入します。
◇
そして更に、秘密兵器のこれも投入。
えび入りの天かす。これでコクを出そうという作戦です。
天かすは、これくらい(下)入れてみました。
混ぜ混ぜして卵液も完成。
フライパンに入れて焼きます
では、トルティージャ用に買ったフライパン(直径20cmで弱火焼きでもOKなもの)に、先ほどの具入り卵液を入れます。
火を弱めて、じっくり焼きます(約5分)。
卵が固まり始めると、卵のカサが減り、具材が浮かび上がってくので、時々菜箸で底を返すように混ぜて、火が均等に回るようにします。(←ここは厚焼き玉子を焼く時と同じ感覚で…)
菜箸で、端っこをペロッとめくって見て、焼き加減を確認。
そろそろいいかな…?
トルティージャをひっくり返す
さて、ここで、トルティージャをひっくり返す時の道具…カッティングボードを取り出します。
「お皿じゃなくてカッティングボード?」と不思議に思った人は、こちらを読んでくださいね~( ´艸`)。
フライパンとカッティングボードを両方持ち上げ、「えいっ!」とひっくり返して、フライパンをそっと外します。
結果は?
おおーーーー!大成功😭!
きれいにこんもりと焼けました~!
急いで、フライパンにトルティージャを戻します。
今度は具がはみ出ることなく、しっかり焼けました。
嬉しくて、またTwitterで呟いちゃいましたよ~😆。
上手くいくと成就感がハンパなく、メッチャ嬉しい~🥰。トルティージャって、自己肯定感を爆上げする料理だと思うのは私だけ?
こうして今回も無事に、トルティージャが完成したのでした。
出来上がったので切ってみましょう
両面焼きあがったトルティージャを、カッティングボードに乗せてみました。
ナイフで切ってみます。
良い感じで焼けていますね♡
お皿に乗せるとこんな感じです。
艶々して美味しそうです。
食べてみた感想
漬物ステーキは、焼いて食べる時、卵と漬物がフワフワして優しい感じですが、トルティージャにした場合は、卵自体が固くしっかり焼けているので、食べ応えがありますね。それに、卵を増やせばボリュームが出てくるし、これはお得感があるなぁ…と感じました。
気になるお味ですが、中に入っているのが漬物だということを忘れちゃうくらい、卵に具がしっかり馴染んでいて美味しかったです。しっかり水気を絞ってじっくり炒めたからかな?白菜というよりキャベツの千切りを嚙んでいるような…?不思議な食感でした。
あと、実際に食べてみて「最初に漬物の塩けを抜いておいて正解だったなあ…」と思いました。これでちょうどいい塩加減でした。
さつま芋が入っているので、程よく甘みがあり、漬物の塩味とイモの甘味がお口の中で混ざってとても良い感じです。今回はサツマイモにしてみましたが、ジャガイモや里芋でも結構イケるんじゃないかな。
ちなみに、天かすですが、食べた時「あれ?どこへいっちゃったの?」と思うほど、天かすの存在感は全く感じられなくなっていました😅。(←きっと溶けて旨味に変身し、陰でそっと支えてくれているのでしょう🙏。第一弾のさつま揚げと同じポジションでしたね😝)
◇◇
この漬物トルティージャ、日本酒や焼酎に合うと思います!(←個人的意見)
日本酒を燗にしてチビチビ飲みながら、漬物トルティージャをつついて食べる…。焼酎の湯割りでもいいなぁ♡
これから寒くなる季節、酒の肴にいいぞ~と思いました。
トルティージャ祭り、12月8日までです。これをお読みの皆様もよかったら是非~😘