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【写真日記】ディープな岐阜旅③ここは昭和レトロ&織田信長公のまち

前回のお話はこちら

岐阜市に到着して以降、JR岐阜駅前の「問屋町」をブラブラ歩いて「金神社」に立ち寄り、「柳ケ瀬商店街」を散策しましたが、これらは全て、岐阜駅から徒歩圏内のところにあります。
お散歩好きな人なら、このコースは結構楽しめますよ。

さて、私ですが、柳ヶ瀬商店街を出た後も、街をぶらぶらと散策しました。
この日は、カメラを首から下げて歩きましたが、思わず立ち止まって撮りたくなる風景があちこちにあり、とても楽しかったです。

ノスタルジックな岐阜の街

かつてバブル期には、日本のあちらこちらで土地の乱開発が進み、特に街の中心部では、古い家屋が次々と取り壊され、ビルに建て替えられていきました。
ところが、岐阜市の街中には、今も昭和の香りを残す家があちこちに残っていました。

高層ビルと古い家屋。
かなり年季が入った商店。建物横の自販機は、昭和のたばこの自販機でした(←今は動いていない)。このお店、今はやっていない雰囲気でした。
立派な蔵。
旧家の蔵かと思いきや、卸会社の蔵でした。今も現役で使われているようです。
祠が祀られている家。玄関や窓のデザインがお洒落です。
古いけど大事にされている様子がうかがえる家。
年季が入ったクリーニング屋さん。
夕日が差し込む路地。
こんなところにポンプ!
ポンプがある地点の全容はこちら。四辻に建てられた家を見ると、個性的なものが多いですね。

多くの車が往来する大通りから少し中に入ると、こうした路地が、碁盤の目のように走っています。
岐阜ってなかなか面白いぞー。

織田信長のゆかりの寺

さて、もう夕方なので、ホテルに戻るとしましょう。
…と、途中で、気になるお寺を発見しました。

こちらは円徳寺というお寺。「織田信長公ゆかり」というキャッチフレーズにピピっときました。

駅前の大通りに面したところにあるお寺。

円徳寺は、上加納村長旗(現在の岐阜市長旗付近)にあった浄泉坊が前身といわれています。
天文16年(1547年)、織田信秀公(信長の父)が岐阜(当時は井ノ口)に攻め入った際、斎藤道三公に大敗し約5000人の戦死者が出ました。
この戦死者を弔うための織田塚が浄泉坊に築かれ、現在も円徳寺境内に安置されています。
永禄10年(1567年)、織田信長公が、円徳寺門前(当時は浄泉坊という)に立てた「楽市場・定」の制札やその後、信長公が寄進の梵鐘などが寺宝として残されています。
関ケ原の合戦 前哨戦「岐阜城の戦い」で池田輝政、福島正則に敗れた織田秀信公が剃髪し仏門入りした時の秀信公髪切塚があります。
●楽市楽座制札附織田信長百姓帰住制札・・・国指定重要文化財

岐阜県観光公式サイト「岐阜の旅ガイド」より

「長良橋通り」という、岐阜のメインストリートに面して建っているお寺。調べてみたら、織田家とゆかりのある古刹ではありませんか。

ところが、街中のお寺だからかな?サッパリした雰囲気なんですよね。この感じ、名古屋の大須観音さんにちょっと似ているかも。

歩道沿いの門の横、柵の向こう側(境内)に、文化財の案内標示が立てられていました。目立たない場所に、柵に隠れるように設置されているけど、よく見たら、すごい内容…。
なんと!ここがあの有名な「楽市楽座」の制札が立てられた場所でした。

気づかずうっかり見落とすところでした。「えっ?ここがですか?」と驚く私。
門から本堂まではご覧の通り…サッパリした境内。
ちょうど夕陽が差し込んで、本堂がとても神々しいです。信長公の威光かな。

本堂前で手を合わせてお参りしました。

その後、ちょっと気になったので、本堂の横へ回ってみると、梵鐘のお堂がありました。
ここでも、何やら木製の案内板が掲げられているので「何だろう?」と近寄って見てみると…。なんと!ビックリ!
この梵鐘は、あの織田信長公が寄進したものだそうです。

信長公ゆかりの鐘。後光(夕陽)がまぶしい。
こちらから自由に上がることができます。

偶然、気になったから見に行ってみた場所で、簡素な造りの鐘つき堂を見つけたものの「小さい鐘やなぁ」と思うだけで、そのままうっかり通り過ぎるところでした。いゃー、もう驚いたのなんのって…。
これが、キング・オブ・ジパングの織田信長公が寄進した梵鐘ですよ!岐阜市の重要文化財ですよ!もうビックリですよ、奥さん。

信長公のネームバリュー&歴史の重みに対して、もうちょっと何かできないだろうか?これはあまりに無防備で軽すぎないだろうか…。

いやはや、こんなところが岐阜の魅力なのかしら…と思ってしまいました。

市内には織田信長公がいっぱい

大河ドラマで「戦国時代もの」が放送される際に、必ず登場するのが「美濃国・岐阜」。この町は、かつては天下分け目のホットスポットだったんですよね。

そして現在。岐阜市は、織田信長公をモチーフに「街おこし」をしているようです。

信長バス&濃姫バス

今回、岐阜市内を散策していて目についたのが、信長公のイラストを描いたラッピングバスです。

信長公のバス
後ろはこんな感じ。
こちらも信長公のバス。信長バスは1号車~9号車まで9種類のデザインがあるそうです。

この「信長バス」は岐阜バスさんが運行しています。
岐阜市内の主要地を巡回する市内ループ線で「信長バス」が走っているそうです。

この他にも、「濃姫バス」も見つけました。

かっこいい✨濃姫のイラスト。

市内中心部を走るループ線で、濃姫バスが運行しているそうですよ。

ラッピングバスに乗って、岐阜を観光して回るのも楽しそうです。

黄金の織田信長公像

更に、JR岐阜駅前の広場には、金色に輝く織田信長公がいらっしゃいました。

黄金の織田信長公像。
自らマスクを着けて、岐阜市民に感染予防を促す信長さま。

マントを羽織り、右手に西洋兜、左手に火縄銃。
岐阜市制120周年を記念して2009年(平成21年)9月「信長公の銅像を贈る会」により設置されました。
像の高さは、台座を含め11mの巨大信長像、信長公自身は3mになります。岐阜駅の改札を出て北側、岐阜城側へ出るとご対面できます。
「信長ゆめ広場・黄金の信長像」(JR岐阜駅)

岐阜県観光公式サイト「岐阜の旅ガイド」より

夜はこんな感じでライトアップされるのですよ。

写真中央で金色に光っている信長公。小さくてすみません~

信長さまは、昼夜を問わず、岐阜の民たちを見守り続けてくださっているのです。

駅前の空中回廊に埋め込まれたプレート。

信長公ゆかりのまち・岐阜市。
このディープさ、癖になりそう…。これは沼落ち確定かな・笑。

さて、次の日。
私が泊まったホテルの窓からは、金華山がよく見えました。

早朝の写真。中央の一番高い山の頂を見ると…。何かが建っていますよ。
ズームしてみたら、あれは…!?岐阜城!


④へつづく


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Emiko(シモハタエミコ)
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