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【写真日記】飛騨高山・夕暮れ時のお散歩
ちょっとした用事を思い出し、車で飛騨高山の市街地に向かう。
弥生橋駐車場に車を停めて、ぶらりお散歩。
日下部邸の土塀を眺めながら、江名子川沿いを歩く。
◇
途中で右折して、下二之町に入る。
風に吹かれてくるくる回っているのは、新種の風鈴?
カラカラと乾いた音を立てている。可愛らしい。
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夕方5時だから、人もまばらで静か。
オレンジ色の夕陽が、通りの所々を明るく照らしている。
コロナ前なら、この時間帯でも国内外を問わず多くの観光客が歩いていて、とても賑やかだったのに、今は人気もなくひっそりしている
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玄関先に鉢植え。
この朝顔はヘブンリーブルーかな。古い引き戸の玄関先によくマッチしている。こういう風情が好き。
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祭り屋台の蔵の前を通る。
今年もコロナで秋のお祭りは行列が中止となり、神社で神事のみ執り行われるとのこと。
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格子戸の町屋が並ぶ通りを歩く。
愛情いっぱいに大切に育てられている、玄関先の植物たち。
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今回の目的はこちら。和菓子屋の分隣堂さん。
ここの「栗よせ」と「栗きんとん」を御使い物にしたくて、箱詰めを購入。
ちなみに「栗よせ」とは、飛騨地方に昔から伝わる伝統的な和菓子で、栗が出回る今の時期にしか食べられないもの。
老若男女問わず、みんな大好きな秋のおやつだ。
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用を済ませたので、駐車場に戻ろう。もと来た道をまた歩き始める。
下二之町のこの通り。実は昔、ここは私の通学路だった。高校時代、毎朝ここを自転車で通った。懐かしい道。
昔と変わらない風景。
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この道を歩いていたら、この地域に住んでいらっしゃる人が数人、立ち話をしていた。
お孫さんを乗せたベビーカーを押している白髪の紳士。その横にいるのは、紳士と同年代と思われるご婦人お二人。ご近所さん同士でのおしゃべりのようだ。聞き慣れた飛騨弁が私の耳に入ってくる。
この地方では、おじいちゃんが孫の子守をするのが定番になっていて、昔から、孫の守をするのが老人の役割みたいになっていた。お年寄りが子守をすることを「孫の守(もり)さ」と呼んでいる。
私の息子も、義父によく「守さ」をしてもらった。膝の上で抱っこしてもらったり、乳母車で散歩に連れて行ってもらったり、お風呂に入れてもらったり、遊んでもらったり…云々。私の実家の父も、里帰りすると、赤ん坊だった息子をずっと膝に抱いて「おうおう」と話しかけていたなぁ…。
ここは子煩悩な人が男女問わず多いから、他人の赤ちゃんや子供でも、見かけると「おうおう」とつい話しかけてしまう。私もそう(笑)。
いろんな人に見守られ、可愛がられて、子供たちはのびのび育っていく。
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空を見上げると、秋の雲がポカポカと浮かんでいた。
◇
下二之町を出て、また江名子川沿いの道に到着。
道を渡って左折すると、ちょうど正面で夕陽が力強く輝いていた。
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桜の木々の葉。緑の中に、黄色く染まった葉が少しずつ混ざり始めていた。
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宮川の方へ出て、弥生橋の上に立ってみた。
空が澄んでいて美しい。
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今日の宮川は水が引いて、流れが穏やか。時間もゆったりと流れていく。
◇
さぁ駐車場に戻りますか…。
◇
ふと、宮川と江名子川の合流地点を見てみたら、鯉がたくさん集まっているのを発見。
左が宮川。右が江名子川。
どうしてここに鯉が集まっているのかしら?鯉が好きな人は、ここはオススメ・スポットだわ(笑)。
◇
緊急事態宣言が今月末まで延長となり、閉められた店舗も多く、寂しさを少し感じた。
パワフルな夕陽。
まぶしてく目を開けていられない。でも、肌を刺すような強さはなく、とても優しくて穏やかな熱。
朝晩は冷えるけど、日中は半袖でも大丈夫だった。
日差しはもう夏のものではない。秋のひんやりした空気をかすかに感じる。
この街の秋が私は好きだ。
冬になる前、街全体が紅葉で美しく染まる。
今は夏と秋の狭間のような時。ゆっくり流れる夕暮れ時は、秋の雰囲気そのものだった。
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