見出し画像

【写真日記】飛騨高山・夕暮れ時のお散歩

ちょっとした用事を思い出し、車で飛騨高山の市街地に向かう。

弥生橋駐車場に車を停めて、ぶらりお散歩。

日下部邸の土塀を眺めながら、江名子川沿いを歩く。

途中で右折して、下二之町に入る。

風に吹かれてくるくる回っているのは、新種の風鈴?

カラカラと乾いた音を立てている。可愛らしい。

夕方5時だから、人もまばらで静か。

オレンジ色の夕陽が、通りの所々を明るく照らしている。

コロナ前なら、この時間帯でも国内外を問わず多くの観光客が歩いていて、とても賑やかだったのに、今は人気もなくひっそりしている

玄関先に鉢植え。

この朝顔はヘブンリーブルーかな。古い引き戸の玄関先によくマッチしている。こういう風情が好き。

祭り屋台の蔵の前を通る。

今年もコロナで秋のお祭りは行列が中止となり、神社で神事のみ執り行われるとのこと。

格子戸の町屋が並ぶ通りを歩く。

愛情いっぱいに大切に育てられている、玄関先の植物たち。

今回の目的はこちら。和菓子屋の分隣堂さん。

ここの「栗よせ」と「栗きんとん」を御使い物にしたくて、箱詰めを購入。

ちなみに「栗よせ」とは、飛騨地方に昔から伝わる伝統的な和菓子で、栗が出回る今の時期にしか食べられないもの。

老若男女問わず、みんな大好きな秋のおやつだ。

用を済ませたので、駐車場に戻ろう。もと来た道をまた歩き始める。

下二之町のこの通り。実は昔、ここは私の通学路だった。高校時代、毎朝ここを自転車で通った。懐かしい道。

昔と変わらない風景。

この道を歩いていたら、この地域に住んでいらっしゃる人が数人、立ち話をしていた。

お孫さんを乗せたベビーカーを押している白髪の紳士。その横にいるのは、紳士と同年代と思われるご婦人お二人。ご近所さん同士でのおしゃべりのようだ。聞き慣れた飛騨弁が私の耳に入ってくる。

この地方では、おじいちゃんが孫の子守をするのが定番になっていて、昔から、孫の守をするのが老人の役割みたいになっていた。お年寄りが子守をすることを「孫の守(もり)さ」と呼んでいる。

私の息子も、義父によく「守さ」をしてもらった。膝の上で抱っこしてもらったり、乳母車で散歩に連れて行ってもらったり、お風呂に入れてもらったり、遊んでもらったり…云々。私の実家の父も、里帰りすると、赤ん坊だった息子をずっと膝に抱いて「おうおう」と話しかけていたなぁ…。

ここは子煩悩な人が男女問わず多いから、他人の赤ちゃんや子供でも、見かけると「おうおう」とつい話しかけてしまう。私もそう(笑)。

いろんな人に見守られ、可愛がられて、子供たちはのびのび育っていく。

空を見上げると、秋の雲がポカポカと浮かんでいた。

下二之町を出て、また江名子川沿いの道に到着。

道を渡って左折すると、ちょうど正面で夕陽が力強く輝いていた。

桜の木々の葉。緑の中に、黄色く染まった葉が少しずつ混ざり始めていた。

宮川の方へ出て、弥生橋の上に立ってみた。

空が澄んでいて美しい。

今日の宮川は水が引いて、流れが穏やか。時間もゆったりと流れていく。

さぁ駐車場に戻りますか…。

ふと、宮川と江名子川の合流地点を見てみたら、鯉がたくさん集まっているのを発見。

左が宮川。右が江名子川。

どうしてここに鯉が集まっているのかしら?鯉が好きな人は、ここはオススメ・スポットだわ(笑)。

緊急事態宣言が今月末まで延長となり、閉められた店舗も多く、寂しさを少し感じた。

パワフルな夕陽。

まぶしてく目を開けていられない。でも、肌を刺すような強さはなく、とても優しくて穏やかな熱。

朝晩は冷えるけど、日中は半袖でも大丈夫だった。

日差しはもう夏のものではない。秋のひんやりした空気をかすかに感じる。

この街の秋が私は好きだ。

冬になる前、街全体が紅葉で美しく染まる。

今は夏と秋の狭間のような時。ゆっくり流れる夕暮れ時は、秋の雰囲気そのものだった。

いいなと思ったら応援しよう!

Emiko(シモハタエミコ)
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは旅の資金にさせていただきます✨