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2022年01冊目 夏の体温(瀬尾まいこ)
はじめての投稿です。
夏の体温(瀬尾まいこ)
「そして、バトンは渡された」で本屋大賞を受賞した作家。
中学校の国語教師から作家になったというので、私は現職時代に同僚の先生から紹介された彼女の作品を最初からずっと読んできた。
今回のこの作品は、小学校三年生の瑛介が血小板の数値の異常で経過観察のために入院していた。退屈な日々の中、同じ三年生の壮太が低身長の検査入院をしてきた。
二人の交流と、元気で前向きな壮太に刺激を受けた瑛介。
先に退院した壮太に刺激を受けた瑛介。
先に退院した壮太のことを思いながら頑張ろうとする瑛介。
小学生での入院は本当に親も子もしんどいと思う。
元気が当たり前の子供たちが自分の置かれた境遇で一生懸命に病と闘おうとする姿に胸が打たれた。
瀬尾さんの作品は大きな事件や出来事がないが淡々と描かれた日常の中に、読者の琴線に触れる温かい交流や心の癒しが表現され、いつも幸せな読了感を与えてくれる。