2022年02冊目 銀杏手ならい(西條 奈加)
銀杏手習い (西條奈加)
「心淋し川」で直木賞を受賞した西條奈加の作品。
今の塾のような手習所「銀杏堂」の女師匠になった萌。
父の嶋村承仙は、娘の萌と妻の美津に銀杏堂を任せて、上方の学問仲間のところに旅立ってしまった。
萌の女師匠ならではの悪戦苦闘の様子や筆子(塾生の事)たちとの触れ合い、自分の身の上のこと等、七つの話に分かれて書かれている。
江戸時代の学問所の様子がよくわかると共に、萌の真摯な女師匠の姿が心温かくしてくれる。
教育というのは、子供一人ひとりの才能