Parisで中国茶に親しむ TPO編
今回はいつものコラムと少し変えて、フランス:パリの旅行記がてら、「パリのどこに行けば中国茶を買えるか」と「体調に合わせたお茶の飲み方」という視点でお伝えしたいと思います。
最近はフランスでもお茶ブームがキテいるかもと、なんとなく感じているのですが、今回はパリで手軽に中国茶や日本茶、紅茶などが購入できるお店を紹介いたします。
中国茶に限らず、お茶好きな方は同じだと思うのですが、お茶はどうしても増えて行ってしまいますので近頃は本当に厳選して質の良い物を買うようにしています(難しいですけど)。旅行のときはお気に入りの茶葉を3〜4種類だけを一緒に持っていきます。
今回滞在先にプーアル茶を持って行かなかったのですが、パリでの住まいの室内での乾燥がひどく、喉と鼻の調子を悪くした後、今度はお部屋の電気系統が壊れてしまい、寒い中暖房をつけることができない状況で、少し風邪気味になってしまいました。
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●ここで少し、体調に合わせたお茶の選び方としてちょっとしたコツをご紹介します。
私は、風邪をひいたときはすぐにはお薬などは飲まないのですが、代わりにうがいの徹底とアロマテラピー、ハーブの活用、そしてお茶などを飲みます。(場合によっては漢方、フラワーレメディなども)
初期の風邪でしたらこれで随分良くなります。
自然治癒力を上げ、風邪のウイルスを退治するためには、食事などのバランスもありますが、まずは体を温めること、代謝・血行をよくすること、殺菌効果などを考慮したり、乾燥の場合は粘膜の潤いを確保することは必須で、様々な作用を持つ植物やその加工の仕方で選べばとても効果的です。
このような時、中国茶で言うと、酸化していない物(不発酵)のものは飲まず、必ず、酸化酵素の強い物、つまり中発酵以上のもの、特に樹齢の古い滋味の栄養素が高い古樹茶のものや、岩茶、重焙煎の烏龍茶、体を温める作用がある紅茶や後発酵のプーアル熟茶などを選びます。これは中医学の理論に由来しています。カフェインをとっても大丈夫か、時間帯や体の状況を見て選びます。プーアル熟茶はカフェインが少ないので夕方以降でも飲むことがあります。
逆に熱があり、体内の余分な熱を冷ましたり、水分調整を必要としていたりする時、カフェインに敏感でなければ、酸化していない不発酵の緑茶や白茶なども体温を下げるサポートをしてくれます。ぐっすり眠りたい時はあまり適していませんよね。状況に応じてお茶を選ぶことはとても大切です。
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今回私は、旅先のパリで風邪かも?と思った時に、すぐさまプーアル熟茶が飲みたい!となりまして、プーアル茶は持ってきていなかった為、買いに行くことにしたのです。
住まいはサン・ジェルマン・デ・プレにあるので、歩けばすぐにWistaria(台北にある老舗茶館のパリ店)があるのですが、今回は行ったことのない場所にしようと思ったのでした。
で、まず、パリ在住のとある方から聞いたMAISON DES TROIS THÉS(The House of the Three Teas) というお店に行ってみました。旅行の時でもなんでもあまり丁寧な下調べをせず、行ってみてしまおう!という性格なので、到着してこのお店のスタイルがわかりました。(失敗することもあります笑)
こちらは中国茶のお店です。店内にはまず大きなカウンターがあり、自分で選ぶというよりまず店員さんとやりとりをして、こちらの求める物を吟味してくださるスタイルです。なので、メニューなどがなく価格や品揃えがほとんどわからず、この担当になった店員さんのサービスを受けて試飲をし購入に至るという買い方です。
私は、買いたいものが決まっていて、今回は風邪気味だからプーアル熟茶を飲みたい、お薬のような感覚で必要でしたので茶葉も少量でよい、高価なものは今は必要ない、という意志がはっきりしていて、担当してくださった、おそらくフランス人の比較的若い男性の店員さんにもそれを伝えました。そして彼はビンテージのプーアル熟茶を勧めてくださりいろいろ説明してくださったのですが、産地は雲南省としか答えがなく、私にとっては産地
の山の情報もできれば知りたかったので、さらに色々と尋ねました。ですが、私の英語はそこまで流暢ではないので意志の疎通が深くできずもどかしくなってしまいました。そばで中国人のマダムに中国語で対応されていたアジア人女性がいたので、担当の方に英語より中国語の方が話しやすいのですみませんがそちらの女性に対応をお願いできますか?と聞いてみたのですが、その店員さんは、彼女は今手が空いていませんので私が対応します、と言われてしまい、私は正直さらっと買いたかったので、今の状況にこのお店は合っていないなと悟り、また来ます。とお店を後にしたのでした。
そしてその後、そこからそう遠くない場所にTea Shopがあると知り、10分ほど歩いてそこに伺いました。
たくさんの店舗があるのですが、【 PALAIS DES THÉS 】ムフタール通り に行きました。
このお店は、とても有名なお店で(ルーブル美術館のショップなどにもルーブル限定の茶葉があったりします)、なんとなく存在は知っていたのですが、今回初めて行ってみたのでした。
店内にはすでに老夫婦のお客様がいらっしゃり、若い女性の店員さんが明るく接客されていました。
肝心の茶葉はというと、大きな缶にラベルが貼られ、ズラッと店内に並べられています。インドの紅茶、日本茶、中国茶、台湾茶、インフュージョンなどが販売されています。フランス語と英語が記載されているので、自分で表記を見ながら選ぶことができます。もちろん店員さんのアドバイスを参考にすることも可能です。
全体的に清潔感があって、お茶の表示もわかりやすくとてもシンプルなスタイルで、お茶初心者の方でも買いやすい点がとても魅力的だなとと感じました。
私はBIOの白鶯山のプーアル熟茶・散茶タイプを100g購入しました。値段も割とリーズナブルで、茶葉の外観は、茶葉の崩れがなく綺麗な状態で、匂いからしてもきちんと保管された物だとわかる物でした。大抵は製茶年度も記載されているのですが、私が購入したものは記載がなく、店員さんにいつ製茶されたものか聞いてみましたが、こちらははっきりした年はわかりませんが去年のものではなく、またそこまで古い(ビンテージ)ものでもないとおっしゃっていました。
あとで飲んでみた感覚ですが、製茶されて5年以内ぐらいかなと感じています。
今回、こういったチェーンの茶葉店で初めて購入したのですが、自分の状況に合った良いお買い物ができました。
ここまで書いてきたことはこういうところが良かった、悪かったなどというお店の批判ではなく、今回の経験で、茶葉店のあり方や購入する側の心理、どんな時にどういう買い方をするか、お客様によっても様々ですし、また、どんな販売の仕方や見せ方をするか、売り手の方も自分のスタイルをどう店舗としてすり合わせていくか。体験から良い気づきを得たのでした。
こういう状況だったらこういうお店が適している、そんな風に自分の状況から判断して適したお店を選びことは大切だし、お店の方もいろんなスタイルがあった方が多様性が膨らんでいいなぁと考えています。
一件目に訪れたお店の高級なヴィンテージのお茶も気になるところ。。。それにスタッフさんとの交流もそつなくこなせるようになりたい。。。次回は一件目に訪れたお店でもお買い物を楽しんでみたいと思います。
ささやかな情報ですが、パリを訪れた際はぜひ寄ってみてくださいね。
YUEHUAMEICHA
https://www.yuehuameicha.com/
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