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2024年note記事のふりかえり

今年になってnoteをはじめた理由はずっと考えてきたことを形にしようと思えたのと、時間的な余裕が生まれたからだった。

大学生の時は無理やりに言葉を絞り出していたけど、働き始めてから考えていたことを言葉にするのは、非常に自然な実践だった。

基本的に世代間格差、世代内格差、エリート過剰生産、高齢者医療、延命治療をテーマに記事を書いてきた。

2024年8月11日にnoteをはじめて、120の記事を書いてきた。

アクセス数が多い順で10位までの記事を、上から順に紹介していこう。

1.いわゆる「おま老」に対するZ世代の反論を想定して書いた。
世代間格差の最大の問題は、金銭だけでなく健康の格差さえ生まれてしまうことだと思う。
保険制度や年金制度を通して高齢者を支えた結果、若い世代が早死にするとすれば、制度は最早正当化されない、ということだ。
僕は10年から15年くらいでそうした状況、いわゆる「絶望死」の流行を予想している。
この予想が外れてくれればよいと思うし、そのためには今声を上げ、社会を変えるべく動かなければならない。

2.社会保障費と重税が若い世代を窮乏化させていることを具体的に描いた。
実際、年収が幾らだとか手取りがとか言っても、世代が違うと響かないものだ。だからなるべく具体的な事象に置き換えて描いてみた。

3.民主主義制度は有権者の半分が収入を国家に依存すると、変質することを描いた。また、そうした国家の例と、それを危惧して権威主義を維持する国家について説明した。民主主義は常に理想的な制度というわけではない。民主主義による調整システムは、制度設計によってバグを起こす可能性がある。

4.おばあちゃんが孫が地域医療に従事することに反対した理由を書いた。
実際、未来がない地域における最大の少子高齢化対策は、その地域から子孫をディアスポラ(離散)させ、なおかつ離散先でも暮らしていけるように子孫に教育を授けることなんだろう。

5.医師という職業は社会保障制度の受益者である。なぜその立場で社会保障制度の縮小を目的として活動するのかを書いた。
最悪の言い換えをするなら、寄生先が危機に瀕しているなら、寄生先を救うために寄生虫が立ち上がらなければならないのだ。

6.地域において少子化が進み、高齢化が進み、延命治療が流行する構造的原因について書いた。年金、高齢者に手厚い医療制度、人的資源を要求する医療・介護産業、都市部にある大学と雇用先、こうした要素全てが組み合わさって、少子高齢化が進行していく。
逆に考えれば、こうした要素を逆転させれば、地方は衰退から逃れることができるのかもしれない。
できるけどやりたくない、という権利はある。ただ、その先にどのような光景が訪れるかは、具体的に想像するべきなんだろう。

7.noteを代表するライターである白饅頭こと御田寺圭の書評だ。
僕はこの氷河期世代がここから先15年で最もカギを握る世代だと思っている。というのも、若い世代は社会保障の持続不可能性を理解していて、団塊の世代は基本的には維持を望む。が、その間の世代がどのような振る舞いをするかは予測が難しいからだ。
資本主義に対する最適化としての少子化、というのも興味深いテーマだ。
僕は結局、合理性以外の何かを求める人たちが合理性を求める人に勝ることで、ある種の平衡状態に至るのではないかと思っているけど…。

8.世代間対立は世代間格差に由来するものだということを示した。
つまり、世代間対立の緩和は、世代間格差を是正するものになるし、他の者ではないだろう、ということだ。

9.大人になると疲れた日や体調が悪い日、やる気がない日が増えてくる。そんな時にどんな勉強をするべきか、ということについて書いた。

10.2024年に一番熱い配信者、暇空茜について書いた。
彼がやっていることは法律に則り、公金の使用を監視し、不適切な使用を見つけ出して再監査を受けさせることだ。
これは彼が定職がなく、家族がなく、財産があってメンタルが強いからできることなのだけれど、願わくばもっと条件の悪い人でも公金の不正流用を片手間に追求できるようであってほしいと思う。

実際、エリートは少数であれば、国家や共同体を強くする役に立つ。結束させ機能するような仕組みを作ることができる。
でも、増えすぎたエリートは既存のシステムから富を収奪する。
富を収奪するエリートが増えすぎれば、国家は財政危機に陥り、政体としての信用を失う。結果として外部の勢力や災害によって崩壊させられるか、内乱によって自ら崩れ落ちる。
だから国家を維持しようとした場合、エリート過剰生産は最も避けるべき事柄だし、既存のエリートを収奪的にさせないような監視機構が機能することが重要になる。

彼についてはまたどこかで語りたいと思う。

1年通して記事を書いてきて、少しずつ問題点が具体的になってきた。
来年も建設的な記事を書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
それでは、良いお年を。

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