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双極ASDとがん【子宮体がん記録⑥】

前回にも少し書いたが、私は双極性障害2型と発達障害、自閉症スペクトラム、そして数字認識が弱い算数障害を持っている。


双極の治療を始めて5年(たぶん10代から発症はしていた)その過程で主治医がASDに気付いて検査、そして正式に二年前に発達障害、ついでに算数障害も発覚した。


ひたすら「なんで私はみんなが出来ること、わかることが出来ないんだろ」という葛藤を抱えて生きてきて、限界値を迎えて駆け込んだコロナ禍の精神科に救われた。


自分の出来損ない具合にラベルがついた安心感といったらなかった。

症状の説明、傾向や特徴は、私にとって「あるある」以上の【トリセツ】を手に入れた心持ちだった。

自分の性格や人間性が悪いのではない、こういう脳の障害なのだと第三者に言ってもらえる、統計ダータで示してもらえる、分かりやすい情報が本当に嬉しかった。

特におまけで見つかった算数障害により、二桁以上が覚えられず、四桁になると計算が出来ず、実は時計もデジタルでは読めないときがある。

アナログの針の位置で時刻を認識していることが普通ではないと知れた瞬間、「そうなんだ!」とすっきりした。青天の霹靂だった。

数字暗記が関わる科目が壊滅な富沢。
年号が覚えられない、たとえば1980年と1880年だとどっちが過去?と問われて咄嗟に答えられないレベルの為、歴史も社会も全く駄目。
理系は当然全滅。


よくこれで接客販売業が出来ていたものだ。


言語だけ突出して高めだけど(120)ほかは全部下位であり(60~70)、IQ自体は94だが、凸凹が大きく、処理能力が一番低い為、マルチタスクが壊滅的である。

診断に当たって担当してくださった某国立精神センターの先生と心理士さんから「典型的なASD」「絵に書いたようなASD」と言われた私。ADHDの要素がほぼないらしい。

「これだけ不器用だと、他の能力でも補いきれない。相当苦労したのでは」「試行錯誤してよく頑張ってきましたね」「本当に頑張ってこられました」と数人の先生方に言われたが、ちっとも嬉しくない。

しかも極度の複雑性PTSDもわかり、ネグレクトな幼少期のトラウマ治療までついてきた。


二次障害ともいえる双極においても、弱い軽躁20%、マリアナ海溝レベルの鬱80%の富沢は、だいたい何時も鬱である。

今回子宮体がんが発覚し、この鬱が当然悪化していた。しかも予想外に軽躁がひどくなっている。

普段思いもしない突飛な行動や、消費活動(主にネットショッピングでなんか買ってしまう)に走りそうで、毎日びくびくしている。そして気がついたら、太ももとかに傷がついている。

ただでさえ治療で今後財政がやばいのに、いらんものを買ってどうするのだ。
自傷から感染症でも起こして手術出来ないなんてことになったら、やばい。

どっちも無意識でやってしまってるから、困る。

そして今とても不安なのは、入院中に躁転しないかということ。

手術当日と翌日は服薬どころか動けないだろうが、落ち着いてきたらどうなる。

病院で変なことにならないといいのだが。

ただでさえ対人恐怖、非日常に極端に弱いASD、大部屋での生活はかなり怖い。

個室なんて選択肢はないので、何事もないまま乗り切れるかどうか、今から不安で仕方ない。



つづく

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