富澤史帆

46才/双極Ⅱ/ASD/更年期/複雑性PTSD/「こんな人もいるんだ」と誰かに感じてもらえたら嬉しい。そんな記事が書けますように。

富澤史帆

46才/双極Ⅱ/ASD/更年期/複雑性PTSD/「こんな人もいるんだ」と誰かに感じてもらえたら嬉しい。そんな記事が書けますように。

最近の記事

膣錠が脱走する件について【更年期記録】

朝、目が覚める。 すぐに起き上がり、おふとんを片付けてから、のそのそと用を足しに行く。 喉乾いたな。コーヒー飲むか、お茶を飲むか。 そんなことを考えながら、無意識に体は動く。 朝のルーティンを辿る。 狭くて古い賃貸の一室、数歩歩けばトイレに着く。 何も考えず、中に入り、下着をおろし、便座にすとんと腰掛けた。 事件はその時、起きた。 常ならぬ「カラン」と硬質の小さな音が、築40年以上の賃貸マンションのトイレに響き渡ったのだ。 カラン――だと? 顔が自然にゆがむ。

    • 【改めて】閉経して更年期になりました(仮)

      紆余曲折を経て、無事(?)婦人科へと戻ってきた。 甲状腺に異常はなく、閉経症状に関与はしていないと判明した。 つまり、問題はふりだしに戻った訳である。 すでに婦人科の先生は結果を知っているので、特に説明はいらなかった。 診察室でまず現在の状態(出されていた漢方でホットフラッシュなど改善はあったかどうか、エストリオールを使用して症状に変化はあったかどうか)を報告し、件の話になる。 「⋯まあ、今の薬で落ち着いてるみたいなので、このまま長い目で調整していきましょうか」

      • 甲状腺のせい?ニセ更年期かもしれないだと?【更年期記録】

        更年期だと思っていたのに、更年期ではないかもしれない疑惑。 非常に言い回しがまどろっこしい。 前回のつづき。 婦人科でご近所にある内分泌内科への紹介状を貰った私は、ぐずぐず先延ばしにしても解決しないので、速攻予約をした。 どれくらい速攻かというと、婦人科を出てTULLY'Sで一息つき、おもむろに外に出てすぐ、だ。 時間にして、30分後。いや、本当に速攻なら直後だろうが、一応、落ち着く時間が欲しかった。 駅前のベンチに腰掛け、婦人科で貰った病院のリーフレットを参考に電

        • 疑惑の検査結果【ニセ更年期?】

          すったもんだで始まった萎縮性腟炎とのお付き合い。 更年期は辛いなとのんびり行く覚悟を決めた私に、次なる衝撃が襲ったのは2週間+5日後のこと。 「内分泌内科に紹介状を書きます」 婦人科の先生の言葉に、白くなった。頭の中が。 いま、なんて? 事の顛末はこうだ。 きっちり2週間使い切り、きっかり2週間、婦人科へ子宮頸がん検査の結果と経過観察報告に訪れた。 その頃には膣錠がよく効いてくれて、辛かった症状も和らぎ、出血もなくなっていた。 やはり女性ホルモンが少なくなって

          はじめての膣錠【更年期】萎縮性腟炎

          更年期の症状である女性ホルモン減少で萎縮性腟炎の診断を受け、婦人科で処方されたのは【エストリール膣錠0.5mg】。 生まれて初めて目にする薬である。 調剤薬局で使用方法の説明を受けても、ピンとこないままに帰宅した。 夜も更け、入浴を済ませた私は薬剤師さんの指導どおり、寝る前に準備をする。 いつ使ってもよいけれど、膣に入れたあと溶けて吸収されるまでの間、抜け落ちてしまわないように、寝る前に使うのがベストとのこと。なるほど、と素直に実行する。 手も洗って爪もチェックして

          はじめての膣錠【更年期】萎縮性腟炎

          46才、萎縮性腟炎になる【更年期記録】

          ある夜、それは突然始まる。 用を足したあと、ピンクのシミがはっきりとペーパーについた。 不正出血だ。 さっと血の気が引く。 44才の秋に月経が途絶えてから、いままでの2年間一度も出血していない。 婦人科で調べてはいないけれど、1年間月経がなければ閉経という知識はあったので、早いけれども多分そういうことだと判断していた。 もともと月経自体が不安定だったから、女性ホルモンがうまく機能しない体なのだと思う。 頭の中で【がん】の二文字が浮かぶ。 そうでなくとも、なんらかの異

          46才、萎縮性腟炎になる【更年期記録】