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登りが楽という事はお約束のアレ

今まで敬遠していた高尾山6号路。

人気コースゆえに人が多い・・・わりに道幅は狭い。
山道も歩きにくく、沢を渡る場所は水に濡れるかヒヤヒヤだった。

が、あまり坂がなく、ゆったり登って来た感じで体力的には楽。

本当に山頂に向かっているのだろうか?という位、山を登ってる感は薄い。

力強い木の根っこがカッコイイ。

道は狭いけど、緑の綺麗な木々は近いし気持ちが良いかも。

でも・・・

登りがココまで楽という事は・・・



はーーーーーーーーーーーーい!来ましたぁーーーーーーー!!!!
無限階段でーーーーーーーーーーーーーーす!!!!!!


長い階段は覚悟していたが、目の前に延々続く階段に今までとは何か
違う空気を感じる。


嫌な予感・・・

しかし登らないことには頂上には到達出来ないのだ。

よいせ、よいせ・・・と階段を登っていく。

結構登ったんじゃない?という頃、前を行く小学生の男子軍団が
階段脇のちょっとした土の場所で休憩を始めた。

元気いっぱいの小学生もへばったか・・・
私も休みたいな・・・

そう思った時、男子より先に階段を進んでいた女子軍団が
クルリと振り返った。

「男子!!そこで休まないで下さい!迷惑です!」

と大きな声で注意をして来た。

え・・・
別に迷惑では無いけど・・・

見ると男子も同じご意見。

「脇によけてるし邪魔じゃないじゃん!」

しかし負けない女子。

「そこは休憩しちゃダメなところです!早く階段を登って下さい!」

「なんだよ〜」

確かに・・・
階段脇の何も草が生えてない所だったけど、もしかしたら
何かを保護していたのかもしれない。

それとも遠足では休憩所でなければ休憩NGってルールがあるのかな?

何にせよ、男子は休憩しちゃダメなところです!と言われ
渋々立ち上がり階段を上がり始めた。

ガンバレ!男子小学生!

私も頑張るか・・・

小学生に囲まれ、よいしょよいしょ・・・と登り続ける。


ああ・・・ずいぶん階段を登ったのにまだまだ階段がある。

もう疲れた。
登りたくない。

でも引き返すのは嫌だ。

じゃ〜登るしかないじゃん・・・

ああああ〜〜〜〜〜〜
もうダメだ・・・と思った時、分岐に出た。

わぁ!休めるところがあった!やった〜!

ベンチは・・・

ああ・・・小学生軍団でいっぱいだ・・・
トホホ〜・・・

ああ・・・何で遠足日にあたっちゃったのかなぁ〜

まぁ〜、そんな事ぼやいてもしょうがないけど。
遠足という行事も大事だ。うんうん

無限階段で精神的にも弱っている自分を納得させつつ
端っこで、すみれ庵の琥珀糖をカリッシャラ・・・

美味しい・・・
少し元気出た。

しかし・・・

覚悟はしていたけど、この階段の長さは何だ?

4号路も長い階段があったけど、ここまで長くなかった。
もうダメだ!と思う時には階段の終わりが見えていた。

でもこの6号路の階段は何?
本気で無限に続くんじゃないかという長さじゃないか。

鬼滅の刃で「無限列車」ってあったけど、無限階段って
マジで嫌なんだけど。

こんな事を脳内でグダグダ呟いていると、やっと階段の終わりが見えてきた。

「階段が終わった!やった〜〜〜!」なんてテンション高く
喜べる状態ではなく、もう疲れ果て「無」の状態になった。

もう二度と・・・

私が6号路を登る事はあるまい・・・

ヨレヨレと進んで行くと、目の前に見慣れた建物が現れた。

あれは・・・

山頂下のトイレだ!!!!!

山頂だ!!!!

地獄の6号路を抜けたんだッ・・・ヨロヨロ

やった・・・←力一杯喜ぶ気力無し

はぁ〜・・・

もう一回言おう・・・

二度と・・・

二度と私が6号路を登る事はないだろう・・・

ガクリ・・・←ダイイングメッセージ


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