また山、登りたいなあ。
昨年10月の台風19号被害のためこれまで運休していた箱根登山鉄道が7月下旬の運転再開に向けて試運転を始めたそうだ。
昨年、台風直後に「あまこま」の地図作成のため、箱根駅伝の全コースをロケハンした。箱根駅伝のコースは変わらないかもしれないが、コースの周りにある建物や目印となる景色、そして路面状況の変化がある。そのため、発売直前のロケハンはかかせない。
箱根登山鉄道が厳しいということはニュースでは知ってはいたが、ロケハンをすすめていくうちに、その被害を目の当たりにしたときは言葉を失った。
箱根駅伝中継の固定点となっている小涌谷の踏切だ。駅近くの見通しのよい場所でこの状況だから、山中はかなりひどいことになっているはず。新運転が再開されているのも、小涌谷の手前、大平台の駅まで。まだこの区間の復旧までには至っていない。
今年の箱根駅伝往路は芦ノ湖のゴールに行かずに、箱根湯本の駅から小涌谷まで走ることにした。ロケハンで見ていた路面状況がどこまで復旧しているかも知りたかったこともある。でも、箱根駅伝の醍醐味は歓喜のゴールよりも、その過程にあると(そのときは)思ったのだ。
箱根湯本の駅で機材をコインロッカーに預けて、もっていくカメラとレンズを選んで軽装で望めばなんとかなるだろう。と思っていたら、湯本駅のコインロッカーは使用中。探せばどこかにあったかもしれないけれども、4区吉田祐也の区間新も相まって、刻々とトップを行く青学が箱根に近づいてくる。一眼レフ2台、レンズが3本。そして着替えやバッテリーが詰まったバックパックを背負って山に向かって走り出すことにした。
Airpodsを装着。Radikoで文化放送を聞きながら、一気に登っていく。函嶺洞門までは沿道が混んでいるから、なるべく早くここを通過しておきたいからだ。テレビ中継車が近づいてきたら、それは先頭に追いつかれた合図。
ここから先は
月刊 EKIDEN NEWS
月刊といいながら、一日に何度も更新する日もあります。「いつかビジュアルがたくさんある陸上雑誌ができるといいなあ」と仲間と話していたんですが…
サポートと激励や感想メッセージありがとうございます!いただいたサポートは国内外での取材移動費や機材補強などにありがたく使わせていただきます。サポートしてくださるときにメッセージを添えていただけると励みになります!