人の行動を変えるきっかけは「物語」
今、EBPMなど、教育界においてもデータの重要性が言われています。一方、教育には数字で表しにくいことも多くあると思います。
それに関して、義務教育の在り方ワーキンググループにおいて、秋田委員が次のように語られていることが印象的でした。
見えないから「ない」ではなく、見えないものに関する記録を通して、物語として語る。これにより、「理解」「普及」しているというのは、個人的に非常に納得しました。
私は民間企業で働いた経験がありますが、その時に「商品は売るな。物語を売れ。」と研修で学んだことがあります。「この製品の機能は・・・」と説明しても誰も買わないが、「この製品を使うことで、あなたの生活が・・・」と語れば、買う気がなかった人でも、買うという行動に変わっていくということです。
指導主事として、先生方の授業改善を促すとき、数字や理論だけを伝えても反応は弱いように思います。それならば、子供の姿や行動を積み重ね、物語を編むことに力を入れてはどうでしょう。見えないものが見えるようになれば、心が変わり、行動を変えていくことにつながるかもしれないと思います。
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