■ 其の292 ■ 平等のスタート地点
栃木県民と熊本県民は平等である
秋田県民と香川県民は平等である
新潟県民と岡山県民は平等である
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こんなことを思う人がいるでしょうか?
そんなこと言われても、ピンとこないでしょう。
ですが、
東京都民と沖縄県民は平等である。
大阪府民と京都府民は平等である。
埼玉県民と千葉県民は平等である。
⇧
そう言われると、気持ちがザワつく人もいるでしょう。
無視できない意識があればこそです。
さて、
男と女は平等である。
いやいや、
女と男は平等である。
どっちを先に言うかはともかく、
いまの時代
男女平等であることに異論のある人は皆無でしょう。
ノンフィクション作家の堀川惠子さんが
こんなことを書かれています。
┄┄ 私見だが、女性を応援しているようで自分は絶対的安全地帯に身を置き、根っこは蔑視に塗れている男性は少なくない。┄┄
蔑視かどうかは分からないけれど、
わたしは、男と女(女と男)は全然違う生き物だと思っています。
男と女は、
薔薇と桜より、犬と猫より、俳句と短歌より、違うんじゃないかと感じます。
また、
女性は、好きか嫌いかで人との境界線を引き、
男性は、敵か味方かで人との境界線を引く気がします。
英語の
be動詞は女性で、
一般動詞は男性だと感じます。
承認欲求では、
男はスゴイと思われたい。
スゴイ車に乗ったり、戦いに勝つことで、スゴイ姿を見せ(つけ)たい。
一方、
女はステキと思われたい。
デパートの1階ははぼ女性のための空間になっているし、
通販番組は、毎日女性に「美しさをあきらめないで」と謳っています。
女性から男性に性転換したトランスジェンダーのひとが、
「男とガチンコの喧嘩をしたら身体が壊れるから絶対にダメ!」と医者から忠告された ┄┄という話を聞いたことがあります。
身体の強度までは変えられないのでしょう。
物理的にも、
精神的にも、
両者の違いをとことん確認し、
それを認めた合ったところから「平等」が始まると思うのです。
なので
金科玉条正義に満ちた「平等」は危険だと感じます。
限りなく違うから
全然違うから
だから
その上で、
平等がスタートするというのが、真っ当だと思います。
ユダヤ教とイスラム教
つまり
イスラエルとパレスチナは、
「オレたち、全然違うよな。マジであきれるくらい違うよな」という
確認をはじめるしか、解決する道がないのと同じだと思います。
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