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■ 其の190 ■ 最大公約数の問題 『30107、52003、58259 の最大公約数 を求めよ。電卓使用OK!』
30107 52003 58259
小 中 大
どれも約数を見つけるのは難しそう
すべて奇数で、しかも3が約数になっていない
素因数分解できそうにない
困った!
こういう時は、まず2つの数を選んで、公約数を求める
方法は、ユークリッドの互除法
中学生がイメージできるように分かりやすく
大きい数 ÷ 小さい数 = 商 … 余り と書く
A ÷ B = C … D
次にBとDについて、同様の式を書く
これを続けていくと、余りが0になる時がくる
余りが0になった時、Bが公約数である
では、実戦してみます
まず 30107 52003 を選ぶ
小 中
52003 ÷ 30107= 1 … 21896
30107 ÷ 21896= 1 … 8211
21896 ÷ 8221= 2 … 5474
8221 ÷ 5474= 1 … 2737
5474 ÷ 2737= 2 … 0
よって、30107 と 52003 の公約数は、2737
次に 52003 58259 を選ぶ
中 大
58259 ÷ 52003= 1 … 6256
52003 ÷ 6256= 8 … 1955
6256 ÷ 1955= 3 … 391
1955 ÷ 391= 5 … 0
よって、52003 と 58259の公約数は、391
次に 30107 58259 を選ぶ
小 大
58259 ÷ 30107= 1 … 28152
30107 ÷ 28152= 1 … 1955
28152 ÷ 1955= 14 … 782
1955 ÷ 782= 2 … 391
782 ÷ 391= 2 … 0
よって、30107 と 58259の公約数は、391
2つの公約数のうち小さい方が3つの数の最大公約数である
答え 391
念のため2737 を 391で割ってみる
2737 ÷ 391 = 7
割り切れたのでOK!
《 追加説明 》
なぜ3つの数の最大公約数は小さい方なのか?
3つの数の最大公約数は、三つのケースがある
1)公約数が共通の場合
4 6 10 のケース
4と6の公約数は ➡2
4と10の公約数は ➡2
6と10の公約数は ➡2
もちろん最大公約数は2
2)公約数が2つが同じで1つが異なる場合
4 6 18 のケース
4と6の公約数は ➡2
4と18の公約数は ➡2
6と18の公約数は ➡6
小さい方の2が最大公約数になる
3)公約数が3つとも異なる場合
6 10 30 のケース
6と10の公約数は ➡2
6と30の公約数は ➡6
10と30の公約数は ➡10
一番小さい2が最大公約数になる