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作品紹介 #001~#003
こちらでは、今まで描いてきた能のイラスト作品を紹介していきます。
更に詳しく解説が知りたい方は、ぜひ公式HPのほうでご覧になってみて下さい。(ページ下部にLINKあります)
#001 Tatsuta/Noh Art #001
![](https://assets.st-note.com/img/1693198645580-iFcWGq2eP4.png?width=1200)
能「龍田」 / 龍田姫
![](https://assets.st-note.com/img/1693199102406-nc2R5Tg2tm.png?width=1200)
奈良県の龍田神社に因んだ演目で、龍田姫は秋の女神として祀られています
「あら美しや色々の紅葉重ねの薄氷」
(あらうつくしや いろいろの もみじがさねのうすごおり)
文字部分は全て筆で実際に書いたものを取り込んで使用しています。
"まるで紅葉襲(表は紅、裏は白)のようで、
薄氷の上を渡れば紅葉も氷も絶たれてしまう"
龍田川の氷の下にある紅葉を見て謡う場面から抜粋しました。
背景は清流や山をイメージして描いています。
始めて着物や能装束を描いたので、必死にそれらしさを出そうと頑張った覚えがあり自分の中でも大事な作品です。
Kochou/Noh Art #002
![](https://assets.st-note.com/img/1693200345041-xXez4uKmJV.png?width=1200)
胡蝶/胡蝶の精霊
![](https://assets.st-note.com/img/1693200428041-ptICAwU6mR.png?width=1200)
京都の一条大宮が舞台の、夢幻能(僧が見た夢や幻の話)です
主役は胡蝶の精で、春らしい演目です
「花にとびかふ胡蝶の舞の袂も匂う気色かな」
(はなにとびかふ こちょうのまいの たもともにおう けしきかな)
冬に咲く梅の花に縁が無い事を悲しんだ胡蝶が、
京都の名所で梅に出会い、喜びの舞を舞う場面から。
背景は一条大宮から、邸宅をイメージして描いています。
Takasago/Noh Art #003
![](https://assets.st-note.com/img/1693200889885-V19AGX0Xui.png?width=1200)
高砂/住吉明神
![](https://assets.st-note.com/img/1693201006160-TieLDa2MlR.png?width=1200)
兵庫県の高砂神社に縁があり、
昔から祝言で謡われることの多い能の代表的演目の一つです。
「相生の松風 颯々の聲ぞ楽しむ 颯々の聲ぞ楽しむ」
(あいおいのまつかぜ さっさつのこえぞたのしむ 〃 )
"松を吹く風が音を立てて、
神と人々が共に楽しみに浸り真にめでたい様子であった"
最初に登場する老夫婦の正体が相生の松の精で、
後半では住吉明神の姿となり神々しく颯爽と舞い、悪を払いのけ、君民の長寿と平安な世を祝福するとてもお目出度い内容の演目です。
能の中では有名な「相生の松」が登場します。
相生の松とは、雌株・雄株の2本の松が寄り添って生え、1つ根から立ち上がるように見えるものや黒松と赤松が1つの根から生え出た松のことを指すそうです
松は永遠や長寿を象徴することから、
相生の松は特に縁結びや和合、長寿の象徴とされてきました。
日本各地に相生の松は存在しますが、とくに有名なのはこの高砂神社の松だそうです。
ここまで御覧いただきありがとうございました。
下のリンク先の作品紹介ページにて、
演目の詳しい内容や、登場人物、使用している面や能装束、縁のある史跡等について解説しています。宜しければぜひご覧下さい。
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