気にしすぎ日記【本屋編】
だったら別のブックカバー用意すればいいじゃん。
主にちょっと大きな街や店舗へ出向くと、「ブックカフェ」とは呼ばれないような単なる書店にもカフェが併設されていることがよくある。
本屋のカフェは大抵の場合、読書や勉強などに使われることも想定されていて、コンセントまで用意されているものだからすごい。
本屋側も「勉強していいですよ」と認めてくれている(ことが多い)ので、迷惑なんじゃないかとか考えることなくいろいろと作業ができる。
勉強や作業、休憩などのために私もたまにお世話になるのだけれど、今回話したいのは休憩目的で本屋のカフェを使うときのこと。
休憩といえば何をするか。
noteを読むとか、ぼーっとするとか、アイデアは頑張ればたくさん浮かぶのかもしれないが、安定は読書だ。
私は大抵、その時読みかけの小説を一冊、バッグに忍ばせている。
読み終われば次の小説を補充する、という算段。
そして休憩目的で入ったカフェで、それを読もうとするとき。
そのカフェと、読もうとした小説につけているカバーが、違う店のものというケースがある。
それも、結構な確率で。
本屋で本を買った時、無料でブックカバーをつけてくれるサービスは、日本のレジにおけるあらゆるサービスの中でも屈指の神システムだと思っている。
本なんてものによってサイズも違えば厚さも違う。
けれどレジでお願いすれば、どんな本であってもそれにぴったり合うカバーをつけてくれる。
しかも無料で。
買い物袋が有料化しても、値上げが起きても、増税されても、あのブックカバーだけは無料。
しかし唯一の懸念点が、他の系列店のカフェで読みにくいということ。
蔦屋書店のカフェで紀伊國屋書店のカバーをつけた本を読むのは......
大垣書店のカフェで、未来屋書店のカバーをつけた本をバッグから取り出すなんて......
そんなの気にしなくてもいいじゃん、とは振り切れないのが気にしすぎる人間である。
本屋のカフェで競合他社のカバーがついた本を読むのは何とも申し訳ない。
かといって、カバーを外してしまうのも「今、自分これ読んでます」と周囲に公表しているようで落ち着かない。
だからいつも、困るのだ。
ここまで踏まえると十中八九の人はこう考えるでしょう。
「だったら別のブックカバー用意すればいいじゃん」
......私もそう思う。
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