グリーングリーンⅡ
(※このノートはグリーングリーンの続きです)
その時 パパが言ったさ
ぼくを胸に抱き つらく悲しい時にも
ラララ 泣くんじゃないと
それは例えば家の家具だったり、持っているバッグだったり、その中に仕舞われている財布も、キーケースだって、飼っているチワワさえもそうだ。
思い出の品は自分で変えたし、そうしている間は時を忘れた。
要するに過去のモノを現代に、今あるモノを今の自分好みに変えればいいだけだった。
それは置かれた場所で咲くということではない、私はこの本のタイトルが少し苦手だった。どちらかというと置かれた場所で咲くことに意義を見出せない人間だった、だから変化させていったし、これかえらも変化をさせていくのだ。
まさに、それは某テレビ番組のビフォーアフターそのものだった…
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おや、匠が買ってきた壁紙を持ってリビングに現れました、一体何をするのでしょう?切っていますね、机と同じ形、同じ大きさに、壁紙を切っています!
ああ、そう、カットですカットしています、それをーー
まぁ、なんということでしょう!!
あんなにブラックだったデスクが、ナチュラルな木目調に生まれ変わりました!!
茶色のソファーとミスマッチだった黒いデスクが、カフェ風の机に大変身、思い出の品が、今の自分好みの色となって甦りました!愛犬のチワワちゃんとそっくりなお色です!」
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と、こういうことになるのだ。
トインビーのお言葉はやはり当たっていた、まさに的確だった、私は彼のお言葉通りに行動し実践し成果をあげたのだ。
ありがとう、アーノルド・J・トインビー。
新しい世界というのは些細な変化でも構わないのだと私は思う、小さな変化の積み重ねが、気づかぬうちにその人自身を大きく変貌させるのだ。
そう、まさにあの日のようにーー
つづく