『ターナー日記』の邦訳④第六章~第七章
六章
1991年10月13日。昨日の朝九時十五分に、FBIの本部ビルで爆弾が炸裂した。爆弾が計画より小さいという心配は杞憂だった。ビルの損害は途方もしれない。FBI本部の業務の大部分をすくなくとも何週間かは確実に停止させてやることができたし、やつらのコンピュータ施設をつぶすという目標を達成することもできたようにみえる。
昨日の朝五時からすこし前にエドワード・サンダースが第八部隊の車庫で灯油と硝酸アンモニウム肥料を混ぜるのを手伝って、その日の俺の仕事がはじまった。袋を一つず