Taishi Jogu

北海道で社会の底辺をサバイブしてます。変な文書を翻訳するのが好きです。 宗教オタクにな…

Taishi Jogu

北海道で社会の底辺をサバイブしてます。変な文書を翻訳するのが好きです。 宗教オタクになるためにこつこつと勉強をしています。最近の趣味は寺社参り。 Twitter ID: @Einhald_1 上宮太子 ニコニコ動画: けーねと妹紅の解説部屋

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  • 旅行記

    自分の私的な旅の記録です。

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    翻訳した『ターナー日記』だけをまとめました。

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完成!!「エリオット・ロジャーのマニフェストの邦訳プロジェクト」

 「インセル神」エリオット・ロジャーが2014年に人類に送信したマニフェストの邦訳が完成して、発表できる形になりました。原典とおなじPDF形式にしましたので、ご自由にDLして彼の生と性の軌跡に触れてください。 ※2024/02/21 85頁にあった重複を削除した版に差し替えました。 ↑ 原典もどうぞ。  エリオット・ロジャーの事件のあらましと、「incel」とは何かの解説も収録しました。  「incel」は本来のincel自身の思惑を超えて、コミュニケーションを通した社会

    • 2024年岩代・下野・陸奥巡礼旅行~後半~宇都宮・日光・棚倉・仙台大観音

      七月六日 土曜日 白石市→宇都宮市→日光市→郡山市当初の予定より早くスタンプラリーを完走してしまったので、空いたこの日は宇都宮と日光の寺社を回ることにした。 白石蔵王駅から新幹線に乗って、栃木県の宇都宮市に急行した。ここには下野国一宮の二荒山神社がある。 下野国一宮 宇都宮二荒山神社 白石市と打ってかわって、宇都宮は雑然とした都会である。人の活気がある町を歩くほうがやはり安心できる。田舎は歩くだけで気が滅入ってしまう。 バスを降りてすこし歩くと、ビルディングのはざまに

      • 2024年岩代・下野・陸奥巡礼旅行~前半~東北ずん子スタンプラリー

        はじめに宮城県の白石市と仙台市でおこなわれるスタンプラリーに参加し、かつライフワークとして一宮のご朱印をいただくために、札幌から宮城県、福島県、栃木県に旅行をした。 日程: 2024/07/03(水) - 07/09(火)(七日間) 目的: 東北ずん子スタンプラリーに参加する。 一宮を参拝する。 おもな訪問地: スタンプラリーのスポット:仙台(二か所)・白石市(十八か所) 伊佐須美神社 八槻都々古別神社 馬場都々古別神社 石都々古別神社 宇都宮二荒山

        • 『ターナー日記』の邦訳⑧第十四章~第十五章

          第十四章 1993年3月24日。この日、俺は誓いを破った罪によって裁判にかけられた――"騎士団"のメンバーが犯しうる罪のなかでもっとも深刻な違反によって。それは身をえぐられるような体験だったが、それが来ることはわかっていたので、乗り越えたことにおおいなる安堵をおぼえた。結果がどうであれ。 独房で過ごしていたあいだはずっと、問いに苦しめられていた。捕らえられる前に自殺するのに失敗したので、俺は"騎士団"にたいする自分の誓いを破ったのか? 自分の行動に後ろめたいことはなく、敵

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          無料で使えるマガジン機能の存在にやっと気づいたので、過去記事をふくめて一部をマガジンにまとめてみました。

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          『ターナー日記』の邦訳⑦第十二章~第十三章

          第十二章 1991年12月4日。エルサと話すためにジョージタウンに行った。二週間前に出会った、あの小柄な赤毛の"中退少女"だ。訪問の目的は、"システム"にたいする戦いのなかでエルサの友だちが役に立ってくれる可能性について、もっと査定をしてみることだ。 彼らの一部は――またはすくなくとも似た状況にある人間は――すでに"システム"にたいして独自に戦争を開始していた。"組織"がかかわっていない事件が先月はあきれるほどたくさん続発していた。爆破、放火、誘拐、公共の場での暴力的な

          『ターナー日記』の邦訳⑦第十二章~第十三章

          2024初夏大阪・奈良旅行の記録

          札幌から大阪と奈良へ旅行をした記録をまとめておきます。余計な情報を省いて圧縮してまとめたいが、なにが余計でなにが必要かは判然としません。 日程:六日間 旅行の目的 友人とのオフ会 宗教上の理由(御朱印集め) 宗教上の理由(上宮聖徳王聖徳太子様の聖地への巡礼) 絶版のレアゲームの捜索 旅の訪問スポット 摂津国一宮『住吉大社』 和泉国一宮『大鳥大社』 大和国一宮『大神神社』 摂津国一之宮『坐摩神社』 四天王寺 法隆寺 そのほかの寺社 日本橋オタロード

          2024初夏大阪・奈良旅行の記録

          『ターナー日記』の邦訳⑥第十章~第十一章

          第十章 1991年11月16日。先週の迫撃砲による攻撃にたいする"システム"の反応が形になってきた。たとえば、公然と街中を移動するのがますます難しくなった。警官と兵士による街頭でのチェックが強化されており、歩行者から車まで、あらゆる人間が制止される。呼び止められたときにもしも身元を証明することができなければ略式の逮捕を受けると、ラジオで一時間に一回は大衆へ警告が発せられている。 偽造された運転免許証と偽の身分証明書がすでに一部のメンバーに支給されているが、ワシントン地区に

          『ターナー日記』の邦訳⑥第十章~第十一章

          『ターナー日記』の邦訳⑤第八章~第九章

          第八章 1991年11月4日。今夜もスープとパンだ。十分とはいえない。俺たちの資金が底をつきそうだったが、ワシントン司令部からはまだ何もこない。あと二日も給料が届かなかったら、また武器をもって強盗をしにいくしかない――うれしくない未来予測だ。 第二部隊はいまだに無尽蔵におもえるほどの食料品を貯めこんでいた。一月前に彼らが缶詰を車一台分くれなかったら、状況はすでにもっとひどくなっていただろう――なにしろ、俺たちはいまや七人分の餌を必要としているのだから。しかし、食料を調達す

          『ターナー日記』の邦訳⑤第八章~第九章

          『ターナー日記』の邦訳④第六章~第七章

          第六章 1991年10月13日。昨日の朝九時十五分に、FBIの本部ビルで爆弾が炸裂した。爆弾が計画より小さいという心配は杞憂だった。ビルの損害は途方もしれない。FBI本部の業務の大部分をすくなくとも何週間かは確実に停止させてやることができたし、やつらのコンピュータ施設をつぶすという目標を達成することもできたようにみえる。 昨日の朝五時からすこし前にエドワード・サンダースが第八部隊の車庫で灯油と硝酸アンモニウム肥料を混ぜるのを手伝って、その日の俺の仕事がはじまった。袋を一つ

          『ターナー日記』の邦訳④第六章~第七章

          『ターナー日記』の邦訳③第四章~第五章

          第四章 1991年9月30日。先週は仕事がたくさんあったので書き物をする時間がとれなかった。ネットワークを立上げる段取りは単純で簡単極まりないものだ。しかし、じっさいにそれをこなすには恐ろしいほどの努力が要求されている。すくなくとも、俺の受持ち分はそうだ。俺が打破しなければならない難題の数々は、どんなによく練られた計画でも、予期せぬ障害に耐えられる柔軟性をたっぷりと用意して盛込んでおかなければ危険な落とし穴に落ちることを、今一度おもいださせてくれた。 基本的に、ネットワー

          『ターナー日記』の邦訳③第四章~第五章

          『ターナー日記』の邦訳②第二章~第三章

          第二章 1991年9月18日。昨日までの二日間は喜劇的な大失敗だったが、今日はほとんど悲劇に変わっちまった。昨日は俺がたたき起こされてから、何をするべきかを話し合った。最初に合意したのは、武器を手に入れてからもっといい隠れ家をみつけることだった。 俺たちの部隊は――第四部隊――このアパートを必要になったときに利用するために約六か月前に偽名で借りた。(銀行口座を開設するときのように入居人ごとのソーシャルセキュリティナンバーを警察に届け出るように家主に義務付ける新法を犯すこ

          『ターナー日記』の邦訳②第二章~第三章

          『ターナー日記』の邦訳①序文~第一章

          米国の白人至上主義者の聖典だといわれている『ターナー日記』の邦訳をはじめました。今回は序文と第一章を公開してみます。進度に応じてすこしずつ公開していって、今年中の完成を目指していきます。ご意見ご感想がございましたら、聞かせてもらえればたぶん励みになります。 序文 「偉大な革命」については豊富な文献が存在する。「新世紀」まで生き延びた、革命の指導的な人々のほぼ全員の回顧録もある。劇的な大変革と再生を経験した、あの時代の出来事と状況をつぶさに語る文献などは読み切れないといわれ

          『ターナー日記』の邦訳①序文~第一章

          『Aster』をプレイした。※たぶんネタバレはなし。

          前振り 2007年にRuskから発売された十八禁Windows用ドラマティックノベルPCゲーム『Aster』のメインストーリーを読み終えた。何年も前に購入してあったのを、ふと五日前から始めた。 四組のカップルが、一つの事件(交通事故です)によって、それぞれの喪失を経験する物語だった。四人の主人公と五人のヒロインは顔見知りだったり家族だったりするが、それぞれの物語はおなじ時間軸で並行してはじまり、完結する。短編を集めた群像劇である。 一つの事件で(当事者にとってのみ深刻

          『Aster』をプレイした。※たぶんネタバレはなし。

          九州北部いろいろ巡礼旅行2023年夏の記録【後篇】~雲仙・阿蘇・福岡・北海道~

          08/29(火)六日目 長崎市-雲仙市 三泊もした長崎市と、ついにお別れする朝が来た。雲仙行きのバスにいっしょに乗るために、バスターミナルで友人を待った。 バスの時間のギリギリにやっとあらわれたので、無言で切符を買って一緒にバスに飛び乗った。間に合ってくれてよかった。 片道一時間以上も揺られて、温泉地の雲仙についた。遠い昔の雲仙普賢岳の噴火がおぼろな記憶として残っているが、まさか自分が雲仙という地に足を踏み入れる日がくるとは。 雲仙地獄 リゾートホテルに荷物を置いて

          九州北部いろいろ巡礼旅行2023年夏の記録【後篇】~雲仙・阿蘇・福岡・北海道~

          九州北部いろいろ巡礼旅行2023年夏の記録【中篇】~長崎~

          08/26(土)三日目 長崎市柳川市から高速鉄道で長崎駅に到着した。この日はカプセルホテル『ファーストキャビン長崎』にチェックインして、そのまま休むことにした。 ビジネスクラスキャビンに泊まったが、カプセルホテルとしては最上級だった。 中華街でちゃんぽん チェックインして一息入れてから、夕食を食べるために近隣の中華街に繰り出した。遅かったのですでに閉まっている店が多かったが、夢の中華街がみられて感動した。いやー、中華街に行くのが夢だったんだ。今回の旅行を計画してからで

          九州北部いろいろ巡礼旅行2023年夏の記録【中篇】~長崎~