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わかって楽しい!マハーバーラタ

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インドの叙事詩マハーバーラタ。 ここにはヨーガの叡智が詰まっています。 全部で18章からなり、 10万詩にも及ぶ膨大な内容ですが、 その中から ヨーガの知恵を学ぶのに役立つスト…
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2020年3月の記事一覧

マハーバーラタ 登場人物

マハーバーラタ 登場人物

人物相関図はこちらからどうぞ!

●ガネーシャ・・・本作の語り部。ガナ(群衆)とイーシャ(リーダー)がくっついて、ガネーシャ。マハーバーラタの筆記をしたのが、ガナパティ神(ガネーシャ神)と言われている。作者はヴャーサ。

●ヴャーサ・・・マハーバーラタの作者。ヴェーダを4つに分け、またそのヴェーダをわかりやすくするために、物語調に作られたのがマハーバーラタ。故にマハーバーラタは第5の聖典といわれる

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4.失意のアンバー姫

4.失意のアンバー姫

ハスティナープラにたどり着いた一行は、
たくさんの人々に歓迎されながら、宮殿へと向かいました。

ビーシュマに付き添われて、3人の姫君はサッテャヴァティーと、その息子、つまり未来の夫となるヴィチットラヴィーリャと初対面。

美しい姫たちをみた2人は大喜びです。
特にヴィチットラヴィーリャは、自分のためにここまでしてくれる義兄に深い感謝と愛情を示し、
そんな敬意あるヴィチットラヴィーリャに対して

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3.婿探し大会で義兄張り切る

3.婿探し大会で義兄張り切る

シャーンタヌとサッテャヴァティーの間には、二人の王子が生まれました。
チットラーンガダとヴィチットラヴィーリャです。

なんと言っても、
チットラーンガダは不運でした。

実は天界に同じチットラーンガダという名の神様がいたのです。
(注:「ソーマ」という神々の飲み物を守ったり、神々のために美しい音楽を奏でる神様)


彼は、自分と同じ名前の人間が、この世にいることを良しとしませんでした

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2.ビーシュマの誓い

2.ビーシュマの誓い

16年の月日が経ちました。

シャーンタヌの心は空っぽのままでしたが、
王としては立派に国を治めていましたし、まだ好みの狩りも続けていました。

ある時政務を一仕事終えたシャーンタヌは久々の狩りをしようとガンガー川のほとりまでたどり着きました。
ところがいつものガンガー川の様子と、何かが違うのです。
空気も風も金色を帯び、煌めいているような。なにごとかと彼は目を凝らすと、そこにはあのガンガー女

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1.シャーンタヌとガンガー女神

1.シャーンタヌとガンガー女神

昔むかしのそのまたむかし。
インドにはクル族の子孫で、たくましく壮健なシャーンタヌという王様がいました。
シャーンタヌの唯一の趣味は狩りでした。
その日も狩りに夢中になって、
いつの間にやらガンジス川のほとりまで、さまよい出てしまいました。

するとそこには、この世のものとは思えないほど美しい女性が立っていました。
彼女の名前はガンガー。

天界の女神であるガンガーは、金色の肌を輝かせ、

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始まりのガネーシャのひとりごと

始まりのガネーシャのひとりごと

こんにちは。僕です。

え?だれかわからないって?それはそうですよね。みなさんは人間ですものね。僕は、名前が108個くらいあるんですけど(ん?1080だったかもしれないな)メジャーなところで言うとガネーシャって呼ばれています。

名乗られても聞いたことがないって?
おかしいなあ。インドだと結構有名な神様なんですよ。
**顔が象で体は人間の形をしてて、自分で言うのもなんだけど、結構ユニークで

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