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日頃、習慣としているウォーキング。

 朝起きてご飯食べてコーヒーを飲む。ラジオで森本毅郎さんのスタンバイを聴き、スポーツコーナーが終わった頃、妻が仕事へ出かける。大体そのタイミングで一緒に家を出る。このタイミングで出ることが自分にとっていいリズム。ただし遅れることもある。30分ぐらい後になったり、夕方になることもある。無理に合わせようとすると焦るだけ。焦ると色々とイライラして1日が終わる。だからタイミングが合わない時は無理をしない。

 家を出て近くの川の方へ進む。川沿いのサイクリングコースを利用する。自転車だけでなく、ランニングしている人、ウォーキングの人。様々。近くの高校に通学している高校生も自転車で通る。いわゆる朝の通学の時間帯。

 川沿いの道を進めば海が見えてくる。つまりそこは海へとつながる河口。そして広がる東京湾。東京湾といえば納得がいかないことがあるのだがそれはまた別の機会。

 サイクリングコースは左に折れ、川沿いの道から海沿いの道へと替わる。海沿いに連なる防風林と小高い堤の間に道が続く。つまり左手に防風林、右に堤。堤の向こうに所々砂浜があるのだが、この辺は街全体が埋立地だから人工の砂浜。砂浜として形づくられているところもあれば、砂が流されてしまって砂浜なの?と疑いたくなるようなポイントもある。

 左に曲がってしまったのだが、忘れてはいけない。天気が良ければ、海沿いを歩いている状態で、右背中後方に富士山も見える。見える富士山は人工ではない。おそらく、きっと、多分、大丈夫だと思う。位置として羽田空港辺りで飛行機が発着しているのも見えて、ちょうどその奥に見える。見えると言っても、富士山の一部が雲に掛かっていたりとか、全く見えないという日の方が多い。見ようとするなら、秋から冬に掛けて空気がカラッと肌寒い感じの日がいい。雲が掛からないはっきりとした姿の富士山が見ることができる。そして冬が終わり、空気が少し瑞々しいような春の空気になり始めると、段々、富士山の姿は見えなくなる。

 海辺の道を進む。所々、砂浜を見下ろす小高い見晴台のような所があって、ベンチが設置されている。休日だけでなく平日の朝の時間帯でも、それこそ自転車、ウォーキング、ランニング、さらにイヌの散歩、そんな方々がベンチで休んでいる。じっと海を見ている人。海を見ず結局スマホを見ている人。小高い見晴台から海辺へ降りるためのコンクリートの階段に、そのまま寝そべる人。寝そべって見る空は、曇っていても意外に眩しい。目を自然と瞑ってしまうあの感じ。話がそれていくけれど、要はそんな小高い見晴らし台のようなポイントが海沿いに点在していて、そこには誰かしら休んでいる人が休日だけでなく平日でもいるということ。

 海辺の道はさらに続く。もっといけば大きな海浜公園へと繋がる。そこも人工の砂浜。数年前、公園の運営を民間の企業に委託されるようになってから、少しずつ雰囲気が変わってきた。グランピングやBBQ、ちょっとおしゃれな感じの白い桟橋もあって、楽しそうな公園になった。メディアでも取り上げられているらしい。

 そんな海浜公園があるのだから、そこまで行けばいいのだが、さすがに距離があるので日々のウォーキングでは行かない。どこまで行くのか。小高い見晴台のようなベンチのあるポイントが、その海浜公園に繋がる手前にもあって、実はそこだけ屋根がある。屋根があるのはそこだけ。ウォーキングを始めた時、その屋根のあるポイントが分かりやすい目印になって、段々そこまでいこうという目標になった。あと休憩しやすいという理由からそこまで行くことにしていた。屋根があるだけで安心感がある。それもある。

 記録しているわけではないが、いつも一応スマホでタイムを測っていて、大体そこまで32〜34分ぐらい。速い遅い関係なくただの目安として測っている。そしてベンチで休む。始めの頃はただボーっとしていたのだが、近頃は頭がクリエイティブモードになってきて、スマホを操作することが増えてきた。一息つくと遠くの沖の方を見る。波を見る。遠くの貨物船を見る。カモメも見えれば、離れた所にハトもいる。SUPに乗って楽しんでいる人も見える。

 そこで20〜30分休む。そして帰る。来た道を辿って、現実へと戻るために歩く。



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