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【映画レビュー】最後の戦い、ロバート・マッコールの決意『イコライザー THE FINAL』
かつてCIAのトップエージェントとして数々の任務をこなしてきたロバート・マッコールの最終章。
マッコールはシチリアでの任務中に負傷し、静かな田舎町に辿り着く。そこでは温かい人々に囲まれ、イコライザーとしての引退を考える。しかし、町に魔の手が迫り、住民たちが次々と事件に巻き込まれる。大切な人々を守るため、マッコールは再び戦いに身を投じ、やがて事態はイタリア全土を巻き込む大規模なテロ事件へと発展していく。彼
本作の見どころは、何と言ってもマッコールが身近な道具を武器にして戦うシーンだ。シリーズのトレードマークとも言えるこの戦い方が、少し減ったものの、やはり緊張感と迫力は健在。特に室内や店内での戦闘シーンは、観る者をハラハラさせること間違いなし。また、イタリアの美しい風景が映し出されるシーンも見逃せない。アクションと静かな田舎町の対比が見事に描かれているのもポイントだ。
デンゼル・ワシントンが演じるマッコールの魅力が詰まった本作。引退を考えるマッコールの葛藤や、新たに出会った人々との絆が描かれていて、感情移入しやすい。アクションシーンはもちろんのこと、静と動のバランスが取れた演出が素晴らしい。アントワン・フークア監督とのタッグは今回も見事で、シリーズファンならではの楽しみが随所に散りばめられている。前作を復習してから観ると、さらに楽しめること間違いない。映画全体としては、大規模なテロ事件に発展するストーリーが見応えあり、最後まで飽きさせない展開が続く。
個人的には、マッコールが再び立ち上がる姿には心を揺さぶられるものがあった。そして、美しいイタリアの風景と、迫力あるアクションシーンが融合している点も高く評価したい。